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たすきをつなげ!師走の全国高校駅伝 倉敷・興譲館の特徴とは?

佐々生佳典アナウンサーと松本真季アナウンサーがそれぞれのチームを取材しました!
  • 2023年12月19日

岡山県高校駅伝が11月5日に行われ、男子は倉敷高校、女子は興譲館高校が優勝し、
12月24日に京都で行われる全国大会の切符を手にしました。
(岡山放送局 佐々生佳典アナウンサー 松本真季アナウンサー)

【倉敷】
46年連続46回目の県駅伝優勝

マラソンと同じ42.195キロを7人でつなぐ男子。

11月5日に行われた岡山県高校駅伝では倉敷高校がすべての区間で区間賞を獲得する快走を見せて、2時間5分0秒のタイムで46年連続の優勝を果たしました。

全国高校駅伝 ”初の連覇”なるか

去年の全国高校駅伝では、大会新記録の2時間1分10秒4年ぶり3回目の優勝を果たした倉敷高校。

フィニッシュテープを切った当時2年生の檜垣選手

今回、初の連覇を目指します。
これまで優勝した翌年はいずれも2位。連覇まで、あと一歩でした。
ただことしのチームには、去年の全国高校駅伝優勝メンバーが残っていて、その経験豊富なメンバーがチームを引っ張っています。

中心となるのは去年の優勝メンバー

7区のうち、3人が去年の優勝を経験しています。

左からサムエル選手、桑田選手、檜垣選手

サムエル・キバティ選手は、去年の大会で3区区間記録を更新。この夏の高校総体、男子5000mでも優勝しています。
桑田駿介選手は、1年生のときから都大路の4区を任され、去年は4区区間賞、国体の5000mで入賞した実力をもっています。
檜垣蒼選手は、ことし10月に5000m13分55秒04の自己ベストを更新しました。

新しい監督が率いる倉敷高校

倉敷高校では、過去三度全国優勝に導いた新雅弘監督に代わって、中元健二監督が就任しました。

練習メニューを伝える中元監督

中元監督は現在34歳で、自身も倉敷高校出身。新雅弘前監督の教え子です。
8年間、新前監督の元でコーチとしてチームを指導し、ことし5月に監督に就任しました。

中元監督

(監督就任について)プレッシャーがないといったらウソになる。
前監督の新先生の流れを引き継ぎながらやっている。選手一人一人がいい状態でスタートラインに立てるようにサポートしていきたいです。

昨年走った主力の3選手を含めて、そこにインターハイを経験した選手や、国体を経験した選手がタイムを上げてきてくれた。層が広がったと思います。

都大路に向けて…

取材で連覇について聞くと「特に意識していない」とリラックスして話す様子が印象的でした。

桑田駿介選手

都大路本番に向けて、自分がやってやるぞという気持ちでいっぱいです。
連覇がかかってくるんですけど、そういったことは気にせず、今のチームで伸び伸びと走りたいと思います。

檜垣蒼選手

去年都大路を走って緊張もあったが、今年は2回目なので緊張せず、他のメンバーに迷惑をかけられない。自分らしい走りをしていきたいです。
(去年の優勝校なので)他のチームから意識されているが、自分たち一人一人が力を出せるように頑張っていきたいです。

野口兼生主将

(連覇について)プレッシャーはあると思うが、自分たちは自分たちの出せる最高のパフォーマンスを出すっていうのが目標。それに向けて調整していきたいです。
都大路ではチーム一丸となって全力で駆け抜けます。


【興譲館】
25年連続25回目の県駅伝優勝

女子は男子の半分、21.0975キロを5人でタスキをつないでいきます。

県駅伝でフィニッシュテープを切るチェプコルコル・アイリン選手

岡山県高校駅伝では、ケガ人が相次ぐ中、一人一人が力を出し切り、全国大会の切符をつかみました。興譲館高校は全国高校駅伝に25年連続25回目の出場です。
全国高校駅伝では、おととしは5位、去年は8位と、2年連続の入賞でした。

新しい監督が率いる興譲館高校

興譲館高校の陸上競技部の部員は、2年生、3年生合わせて9人。

この中で、4月に就任した山下尭哉監督は、選手一人一人の成長を感じています。

山下尭哉監督

彼女たちが一人一人自分たちで考えられるようにどのように言葉を投げかけたらよいのかなというのは、非常に苦労し、いろいろと考えました。
ただ、次第に彼女たちも自分で考えて意見を言えるようになってきて、主体的な考えをもって陸上競技に取り組めていると思います。去年よりは成長した姿を見せられるんじゃないかなと思っています。

”3年連続の入賞”へのカギは”樋口選手”

今回も目標は入賞です。そのために山下監督は1区、2区の前半のレース運びが重要だと語ります。
 

このうち、1区での起用が有力なのが、キャプテンの樋口美桜選手です。
チームで唯一、都大路を走っています。他のチームと集団で走ることが多い1区。
その中でも樋口選手はリズムを作ってしっかりとついていくことができます。

流れに乗ることが大切だと思うので、苦しいところで粘って一つでも上の順位で(タスキを)渡せることが大切だと思っています。
ことしは9人という少ない人数ですが、一人一人が100%以上の準備をして24日、本番に向けて、入賞という目標に向かって頑張っていきたいと思っています。

全国高校駅伝は12月24日(日)

大会は24日、日曜日に京都で行われます。
女子:午前10時20分
男子:午後  0時30分 スタートの予定です。

NHKでは男女のレース模様をテレビとラジオで中継でお伝えします。
師走の京都を駆け抜ける高校生たちを応援しましょう!

  • 佐々生佳典

    岡山放送局 アナウンサー

    佐々生佳典

    2003年入局。主にスポーツ実況を担当。 
    最近運動不足なのでランニングを始めようかなと思っています・・・

  • 松本真季

    岡山放送局 アナウンサー

    松本真季

    2021年入局
    県内の話題を幅広く取材
    最近、ランニングを始めました。

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