今が旬!岡山のフルーツ 秋からとれる甘い桃🍑「冬美白」!
- 2023年11月02日
今が旬の桃、その名も「冬美白(とうびはく)」
桃の旬が終わった秋から冬にかけても楽しんでもらおうと作られた桃です。
松本真季アナウンサーが取材しました。
この時期にとれる桃!?
『収穫まっただ中の桃があるよ』
そう教えてくれたのは、春からお世話になっている岡山市東区の桃農家、岡本昌也さんです。
ことし4月にお邪魔したときは、このように美しいピンク色の桃農園でしたが…
収穫を終え半年経った今では、来年に向けた「せんてい」などの作業が行われています。
しかし!!奥には、袋が付いている木がありました!
その名も『冬美白(とうびはく)』
ただ岡本さんの農園の桃はまだ収穫時期前とのことで、岡本さんの先輩農家の農園へ伺いました。
冬美白ってどんな桃?
やってきたのは、赤磐市の今井浩二さんの農園です。
今井さんは、2009年 に冬美白の栽培を最初に始めた一人だそうです。
今井さんの農園には現在20本の冬美白の木があります。
袋の中には…もちろん冬美白。
冬美白の特徴は「大きくて、甘い」ということです。
実はこの桃、花や実をつける時期は夏の桃と同じ。ただ、実が大きくなるのに時間がかかります。
その分、木からの栄養をたっぷり受けて大きく甘く育つということなんです。
一方で、夏の桃にはない”試練”があります。
それは、台風などの「大雨」です。桃の実にとって雨は大敵!
袋が二重になっているんです!
外側の袋は、雨を通さないように少し厚みのある素材を使っています。
内側の白い紙は、通気性が良く、実が痛みにくいそうです。
冬美白に合う袋を作るまで何十種類と試したそうで、もちろん特注です。
選りすぐりの桃!
雨や風を乗り越え収穫された冬美白、その日のうちに出荷されます。
選果作業には厳しい基準があるんです。
夏の桃と違い、長い期間、木になっているので目に見えない「痛み」があることが多いそう。
そのため、より厳しいチェックをしています。
そしてもう一つ、大事なのは「糖度」です。というのも、この桃一玉3000円!!
そのため糖度14度以上という出荷の基準を設けているんです。
夏場に収穫される清水白桃は12度くらいなので、より甘いんです。
今年は雨が少なく太陽の光をいっぱい浴びて、例年より甘くよい桃が出来ているということです。
箱に詰められた冬美白、
こちらは赤磐市のふるさと納税の返礼品として全国に送られます。
冬美白、お味は?
この時期に食べられる桃、一体どんな味がするのか…ということで
勝呂恭佑アナウンサーに食べてもらいました!
収穫したばかりの桃はシャキシャキしていて歯ごたえがある。
一週間寝かせた桃は、少し柔らかく適度な固さ。
そしてさらに甘みも増している気がする!この時期の桃も甘くておいしいですね。
夏の桃と違い1~2週間追熟することができるので食感や香り、味の変化を楽しむことができるんです。
また、その日に収穫した桃のうち「大きさ・糖度・見た目」の全てが1番の桃を決め、桐箱に入れて販売することもしています!一玉1万円以上!
新規就農のきっかけに
消費者にとってこの時期に桃が食べられるのは嬉しいですが、生産者にとっても夏の桃が終わったあとの新たな収入源になるというメリットもあります。
生産者の今井さんはこの冬美白に大きな期待を寄せています。
生産過程や技術過程も確立してきたので、これからどんどん若手を育てて赤磐がもっと盛り上がってほしい。
新規就農者に「赤磐に来たら夏の桃だけでなくて冬美白もある。だから冬場にも収入がある。だから赤磐に就農しよう」と言ってもらえるよう頑張って作っていきたい。