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高校野球 夏の甲子園へ おかやま山陽 チーム支える2人の主将

NHK岡山「もぎたて!」リポート
  • 2023年08月03日

8月6日に開幕する夏の全国高校野球。岡山代表のおかやま山陽高校は、6年ぶり2回目の夏の甲子園出場です。前回は初戦敗退だったため、甲子園初勝利を目指します。チームを引っ張るのは2人のキャプテンです。
(岡山放送局 松本真季アナウンサー 山田俊輔記者)

 【部員98人をまとめる2人のキャプテン】

2人のキャプテン 左:渡邊 颯人選手 右:井川 駿投手

部員98人のおかやま山陽高校野球部には2人のキャプテンがいます。井川駿投手と渡邊颯人選手。もともとは井川投手が1人でキャプテンを務めていましたが、先攻後攻を決めるなどの試合前のキャプテンの仕事とピッチングの準備が重なるため、監督がもう1人のキャプテンとして、渡邊選手を指名しました。 

井川 駿 投手
「1年生のときから大会のメンバーに入っているのが渡邊だったので、自分よりも経験値は多いと思う。渡邊がもう1人のキャプテンになったときは素直にうれしかった」

渡邊 颯人 選手
「自分1人ではチーム全体を見きれない部分もある。井川が補ってくれているので、すごく頼もしい存在」

 【岡山大会決勝 2人のキャプテンが活躍】

岡山大会決勝が行われたマスカットスタジアム

岡山大会の決勝では、クリーンナップの3番を任された渡邊選手が7回に、決勝点となる2点タイムリーツーベースヒットを打ちました。投げては、エースナンバーを背負う井川投手が7回からリリーフとして登板し、無失点に抑える好投で、リードを守り切りました。キャプテン2人の活躍で、チームは倉敷商業に4対2で勝って、6年ぶりの夏の甲子園の切符を手にしました。

左:渡邊 颯人選手   右:井川 駿 投手

井川 駿 投手
「優勝してほっとしたというのが 一番の気持ち。万全な心の準備ができていたので、継投でマウンドに上がってもチームみんなのためのピッチングができた」

渡邊 颯人 選手
「優勝できてうれしいというよりもほっとした。投手陣が継投しながら粘り強く投げてくれた。7回の場面では、スタンドを含めて全員の思いを胸に打席に立った。声援が打球を後押ししてくれたように感じた。接戦でも粘って勝つことができたのは厳しい練習に耐えてきたからだと思う」

 【キャプテン2人は幼なじみ】

保育園時代の井川投手(左)と渡邊選手(右) 写真提供:おかやま山陽高校

投打の中心としてチームを支える井川投手と渡邊選手は、同じ保育園に通っていた幼なじみです。小中学校は別々で、ライバルとして競い合っていましたが、おかやま山陽でチームメートとなり、キャプテンとして一緒に甲子園の舞台に立つことになりました。 

井川 駿 投手
「昔から渡邊の存在は知っているので、自分はずっと渡邊を“絶対負けたくない”と追いかけていた。友達であり、ライバルである渡邊と 一緒に甲子園の舞台に立てるのは素直にうれしい」

渡邊 颯人 選手
「まさか、保育園から一緒に遊んでいた友達と一緒に甲子園に行けるとは思っていなかった。本当に行けることになったので、2人で存分に暴れたい」

 【投手陣を引っ張るエース井川投手】

エースナンバーを背負い、投手陣を引っ張る井川投手は、スライダー、カットボール、カーブ、チェンジアップ、フォークの5種類の変化球と最速140キロのストレートを織り交ぜた打たせて取るピッチングが持ち味です。強打者ぞろいの甲子園の舞台でも、ひるまず向かっていく覚悟です。

井川 駿 投手
「甲子園はレベルの高いバッターが勢ぞろいしているので、しっかり負けん気を持って、引くことなくバッターに向かっていきたい。引いたら負けだと思うので、しっかりと攻めていけるようなピッチングを甲子園でもしたい」

【打線率いるクリーンナップの渡邊選手】

渡邊選手が引っ張る打線は、岡山大会のチーム打率が3割4分。つなぐ打撃とチャンスを確実にものにする勝負強さが光りました。

渡邊 颯人 選手
「自分たちのチームは1発を出せるバッターがいないので、バントだったり、走塁面だったり、細かいところを意識してやっている。仲間の分も背負って戦っているので、甲子園でも“仲間を勝たせるために1本出そう”という気持ちで打席に立ちたい」

【6年ぶりの夏の甲子園へ “目指すは3勝”】

おかやま山陽は“守備からリズムを作って攻撃につなげる”野球で、岡山大会57チームの頂点に立ちました。2人のキャプテンがチームを引っ張り、甲子園でも持ち味を発揮することができるのか。初勝利がかかる6年ぶりの夏の甲子園での戦いが始まります。

井川 駿 投手
「緊張はもちろんする。でもマウンドに上がる以上は緊張していられないので、覚悟を決めて、チームにリズムを持ってこられるようなピッチングをしたい」

渡邊 颯人 選手
「新チームを結成したときから、“甲子園3勝”という目標をずっと掲げている。学校創立100周年の節目の年でもあるので、絶対に3勝して岡山へ帰りたい」

おかやま山陽の初戦は大会3日目の第3試合で、山形代表の日大山形高校と対戦します。日大山形は2年ぶり19回目の夏の甲子園出場です。大会は8月6日に開幕し、3日間の休養日を含む17日間の日程で行われます。

  • 松本真季

    岡山放送局 アナウンサー

    松本真季

    2021年入局 ことしの夏の全国高校野球ではアルプスリポートなどを担当

  • 山田俊輔

    岡山放送局 記者

    山田俊輔

    2017年入局 岡山県政やスポーツなどを担当

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