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岡山学芸館 女子硬式野球部 「元気と笑顔」で目指す甲子園

  • 2023年07月21日

甲子園を目指すのは「男子の野球部」だけではありません。7月22日開幕の全国高校女子野球大会。決勝はことしも甲子園球場で行われます。 過去最多の58チームが参加する大会に岡山県から出場するのが岡山学芸館高校・女子硬式野球部です。「高校野球の聖地」を目指して奮闘する姿を取材すると、驚くほどグラウンドに笑顔があふれていました。 
(岡山放送局ディレクター 山下汐莉) 

“笑顔と元気は日本一!”

岡山学芸館高校・女子硬式野球部には選手・マネージャーあわせて38人が所属しています。 キャプテンの成豊ほのか選手(3年)によるとチーム最大の持ち味は「元気と笑顔」。確かに取材に行くと選手たちの声は響き渡っていて、練習の合間は笑顔が絶えません。

取材マイクに興味津々の成豊キャプテンたち

ことし創部5年目の女子野球部。学校があるのは岡山市内ですが、部員の多くが遠方や県外から入部してきました。寮生活や近所で一人暮らしをしてまで「学芸館高校で野球をやりたい!」と思うほどに、雰囲気の良さはチームのDNAとして受け継がれているんです。 
兵庫県出身の芝田みらい選手(2年)もそのひとり。中学生のときに練習を見学し、先輩たちが楽しく野球をする雰囲気に惹かれたと話していました。

「選手の仲の良さ」が入部の決め手だったそう

「監督」じゃなくて・・・

のびのびと野球ができる環境を支えるのは保健体育の教諭・猪原教正監督です。でも選手やマネージャーからは「アドバイザー」と呼ばれています。 選手たちが自主的に考えてチームを運営できるようにという、猪原さんのアイデアなんだそう。名刺の肩書きにも「アドバイザ-」とあり、取材中に「猪原監督!」と呼んでしまったときには「いや、アドバイザーです!」と間髪入れずに訂正されました。この夏も少し離れたところからチームの成長を見守っている猪原アドバイザー。自分のことだけではなく、周囲への気配りができる選手たちに日々感服していると言います。 

選抜大会で初戦敗退 悔しさをバネに

今回の夏の大会にチームは特別な思いをもって挑みます。1年近く前に今のチーム体制になって初めて迎えた全国ユース大会でベスト4に進出、創部以来最高の成績でした。「次はもっと上を!」と迎えたのがことし春の選抜大会でした。周囲の期待も高まりましたが、チームは初戦敗退という結果に終わったのです。 守備の連携などで基本的なミスが重なったことが敗因でした。

「このままではいけない」と選手たちは自主的に話し合ったそうです。そして改めて徹底することにしたのは「丁寧な声かけ」と「次にボールを受ける人のことを考える」こと。春以来、 連携を深めるため細かい基礎練習を積み重ねてきました。

みんなの応援を力に

チームの持ち味である「元気の良さ」に加えて、徹底した声かけと基礎練習の積み重ねで強化した「連携力」。それは打撃でも活かされています。 エースで打撃でも主軸を打つことが多い堂前凌那選手(3年)は「1人が打席に入ったときにチームメイトみんなで応援する力は男子よりもすごいと思う。みんなの応援から力をもらってヒットを打てる」と話します。
 

今では爆発力のある「乗りに乗ったらみんなが打つ」打線が持ち味になりました。 3年生の大山柚梨明選手も「みんながチームのことを考えることができている、今は団結していて最高の雰囲気」と全国大会開幕にワクワクしている様子でした。

選抜大会での悔しさを胸に、でも、岡山学芸館高校・女子硬式野球部「明るく元気に」をモットーに厳しい練習を続けてきました。チームは7月24日に兵庫県淡路市で札幌新陽高校との初戦を迎えます。大会準決勝までは淡路市や丹波市で試合が行われ、甲子園での決勝は8月1日の予定です。

 取材後記「女子野球って最高じゃん!」

実は、岡山学芸館高校が目標にしているのは「甲子園出場」だけではありません。「地域の人に応援されるチームになる」ことも目指していると言います。いまでは近所の人がキュウリなどを差し入れてくれるなど日常的に交流があるそうです。そして岡山県瀬戸内市の社会人女子硬式野球チーム「瀬戸内ブルーシャインズ」(記事はこちら)も、同じ「地域とともに」というモットーを掲げています。 これらのチームの取材を通して感じたのが「選手たちが一緒に野球をしている仲間はフィールドにいるナインだけではないんだな」ということです。声を出して応援するチームメイト、支えてくれる地域の人々・・女子野球の選手達は、周囲のいろいろな人と一緒に野球に向き合っているんだと実感しています。だからこそ、女子野球を応援する人も競技人口も年々増えていっているのではないかとも思います。

カメラを向けると・・

実は、女子野球の盛り上がりは高校野球の全国大会だけに終わりません。今年9月には広島県で女子野球の世界一を決めるワールドカップも開催されます。ますます目が離せない女子野球を引き続き取材していきます!

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