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防災メモ

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台風・水害

台風の規模

「台風の大きさ・強さ」についてです。

気象庁によりますと台風の大きさは、風速15メートル以上の「強い風」が吹いている「強風域」の範囲で決められます。

強風域の範囲が半径500キロ以上800キロ未満ならば、「大きい」または「大型」の台風と表現されます。これは東日本全体を覆うほどの大きさです。
さらに、半径800キロ以上のものは「非常に大きい」、または「超大型」の台風と表現されます。
「非常に大きい」台風は、本州をすっぽり覆うほどの大きさです。
また、「台風の強さ」は最大風速で分けられます。
「強い台風」は、最大風速が秒速33メートル以上44メートル未満のものです。
これは看板が落下したり、道路標識が傾くほどの強さです。屋外での行動は非常に危険です。外に出ないで下さい。
次に、「非常に強い台風」は、最大風速が44メートル以上54メートル未満の台風を指します。
さらに最大風速が54メートル以上ならば「猛烈な台風」と呼びます。
非常に強い台風や猛烈な台風になると、樹木が根こそぎ倒れ、木造家屋が倒壊し、鉄骨の構造物が変形する被害が出るとされています。
ただし、これは風の強さによる分類で雨の強さとは必ずしも一致しません。
気象情報やニュースなどを通じて台風の進路や位置を確認し早めに備えることが大切です。

台風の風

「台風の風」についてです。

台風は巨大な空気の渦巻きで、地表付近では中心に向かって反時計まわりに強い風が吹きこんでいます。
そのため台風の進行方向の東側の半円では風が強まります。
したがって、自分の住んでいるところが台風の東側になるときは風がきわめて強くなります。
台風の予報円や進路などこまめに気象情報を確認してください。
また、台風には「暴風域」と「強風域」があります。
▼暴風域は、台風の周辺で風速25m以上の風が吹いている範囲を指します。風速25m以上の風は人が何かにつかまっていないと立っていられず、車の運転も通常速度では走れなくなる強さです。
▼一方、強風域は、風速15m以上の風が吹いている範囲です。
風で飛ばされやすい鉢植えや看板などは固定したり、屋内に片づけるなど早めの対策をして下さい。
一般的に台風の中心が近付いてくると風が強くなり、台風の中心に入ると弱くなります。
しかし、台風の中心が過ぎると、風向きが反対になり、強い「吹き返しの風」が吹きはじめます。
台風が接近しているときは、避難するとき以外はむやみに外に出ないようにしましょう。

台風の進路

「台風の進路」についてです。
夏に発生する台風は、進路が定まらず複雑な動きをする特徴があります。これは、太平洋高気圧の勢力が強く日本列島上空の風が弱いためで、急に進路や速度が変わることがあります。
一方、秋の台風は日本列島上空で偏西風が吹くため上陸する恐れが最も高くなります。また、移動速度が速く、風が強まる特徴があります。
台風は平均すると1年間に23個発生しています。
発生件数を月別に見ますと、最も多いのが8月、ついで9月、7月、10月です。
過去に大きな災害をもたらした台風の多くは9月に日本に上陸した台風です。
台風が遠くの海上にあっても、梅雨前線や秋雨前線にしめった空気が流れ込み集中豪雨になる恐れもあります。気象情報をこまめに確認し、早めの準備を心がけてください。

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