揺れから身を守る |
地震はいつ、どこで起きるかわかりません。 まず、屋外で大地震が起きたときです。 ビルの近くは危険です。窓ガラスの破片や看板などが落ちてくるおそれがあります。 鞄や上着などで頭を守り、余震にも注意しながら建物から離れて広場や道路の中央部などに速やかに避難しましょう。 狭い道路ではブロック塀や自動販売機など倒れやすい物から離れてください。 斜面や崖は地震の揺れで崩れやすくなっているおそれがあるので近くにいたらすぐに離れてください。
次に、屋外にいて地震が起きたときはまず、身の安全を確保しましょう。 落下物から身を守るためテーブルや机の下に身を隠しましょう。 揺れが収まるのを待ちましょう。 無理に火を消そうとすると熱湯などをかぶってやけどをするおそれがあります。 揺れが収まってから落ち着いて火を消してください。 揺れている間にあわてて外に飛び出すのも危険です。 ガラスなどが落ちてくる可能性があるので注意してください。 家から避難するときには消し忘れによる火災を防ぐためブレーカーを切っておきましょう。 |
車の運転中に地震 |
車の揺れを感じたときは、ハンドルをしっかり握り、前後の車に注意しながらゆくっりとスピードを落としましょう。 急ブレーキは禁物です。 慌てずに、道路の左側に止めましょう。 無理に走り続けると、地震の強い揺れで車が横転するおそれがあるほか、道路上に土砂崩れや亀裂などが発生する可能性もあり危険です。 エンジンを切り、揺れがおさまるまで外に出ず、カーラジオをつけて地震の情報や周囲の状況を確かめてください。 避難のために車を離れる場合はエンジンを切り、キーがつけたまま、ドアはロックしないでおいてください。 緊急車両が通るときなど、すぐに車を移動させるためです。 連絡先を見えるところに置き、車検証など貴重品を持って、前後左右を確認してから車の外に出るようにしましょう。 |
火災を防ぐために |
地震が起きた時に揺れや津波とともに危険なのが火災です。 消防庁によりますと、東日本大震災では地震に伴う火災は1都1道11県の広い範囲で起きました。 地震で火災が発生しないよう、日ごろから次のことに注意しましょう。 コンロの近くに燃えやすいものを置かないようにしてください。 ガスは使い終わったら元栓を締める習慣をつけておきましょう。 アルコールや食用油、シンナーなどは火を一気に広げる恐れがあります。 棚の上など落ちやすい場所に置かないようにしてください。 平成7年の阪神・淡路大震災では、いったん停電した電気が復旧した時にそこから出火するなどの通電火災も報告されています。 自宅から避難する際には、コンセントを抜くだけではなく家庭用のブレーカーを落とすことも大切です。 身の回りに消化器を用意しておくことはすばやい消火に有効です。 家族で使い方を確認していきましょう。 |
都市部での避難 |
「マンションやビルの中での地震」への対応です。 「集合住宅」で大きな揺れを感じたら、上から落ちてくるものや倒れてくるものから身を守ってください。 机の下などに隠れて、揺れが収まるのを待ちましょう。 揺れが収まったら逃げ道を確保するために扉を開けてください。 扉が開かなくなった場合は、ベランダを通って隣の家から避難しましょう。 ベランダの仕切りは足で蹴ると簡単に破れるようになっています。 普段から仕切りの前には物を置かないようにしましょう。 また、避難用階段の入り口や道路にも物を置かないようにしてください。 次に、デパートや会社などの「ビル」で地震が発生した場合です。 揺れが収まるまで柱の近くで頭を守りましょう。 ガラスの陳列棚の近くや、天井に照明器具がある場合は、避けるようにしましょう。 揺れが収まった後は出口に人が殺到し、折り重なって倒れる恐れがあります。 周りの様子をみて冷静に行動してください。 エレベーターは閉じ込められる可能性があるので使わないでください。 また、エレベーターに乗っていて揺れを感じた場合、非常ボタンとすべての階のボタンを押して最初に停まった階で降り、その後は階段で避難してください。 万が一、エレベーターが階と階の間で停まってしまった場合、無理に脱出するのは大変危険です。 インターフォンで外部と連絡をとり、閉じ込められていることを伝え、救助を待ってください。 |