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防災メモ

防災メモ
土砂災害・集中豪雨

川の水位

大雨による「川の水位の上昇」についてです。

長野県のように山間部など急な傾斜地が多い地域では大雨による雨水が一気に川に流れ込み、水位が急激に上昇することがあります。

川の上流では山崩れやがけ崩れなどの土砂災害に警戒するとともに早めの避難が必要です。

また、川の下流にあたる市街地でも河川の増水や氾濫に注意が必要です。

平成20年7月、神戸市の都賀川が(とががわ)激しい雨で急激に増水し、学童保育に来ていた小学生2人を含む5人が亡くなりました。

この時、川の水位はわずか10分で1メートル30センチ以上も上昇しました。

上流で大雨が降った場合、下流で降っていなくても、川が氾濫するおそれがあります。川には絶対に近づかないで下さい。

土石流

「土石流」についてです。

土石流は、山腹や川底の石や土砂が集中豪雨や長雨などで一気に下流に押し流される現象です。

国土交通省などによりますと、土石流の流れの速さは規模などによって異なりますが、時速20キロから40キロに達することもあります。

岩や木などを巻き込んで一瞬のうちに住宅や畑を壊滅させてしまいます。

土石流が起こりやすいのは流れの急な川や沢があるところで長野県ではあちこちにみられます。

県では、定期的に土砂災害の危険がある場所などを調べています。

自分の住んでいる地域が土石流への警戒が必要な地域かどうか、日ごろから確かめておきましょう。

土砂災害とは

今回は大雨などが引き起こす「土砂災害」についてです。

土砂災害は、一時間に50ミリ以上の非常に激しい雨がふるなど短時間に雨が集中した場合や、降り始めからの雨量が200ミリを超えた場合に発生しやすくなります。

土砂災害はがけ崩れ、地すべり、土石流の3種類があります。

このうちがけ崩れは、斜面の地表に近い部分が雨水のしみ込みや地震などで緩み、突然、滑り落ちるものを言います。

地すべりは、長期間雨が降り続いたり雪がとけたりして、水が地盤深くまで浸み込み斜面の一部または全部が地下水の影響と重力でゆっくりと下に移動するものです。土砂の動く量が大きいので大な被害が発生します。

土石流は山の中腹や川底にある土砂や石が長雨や集中豪雨などで一気に下流へと押し流されるものです。時速20キロから40キロの速度で一瞬のうちに民家や畑などを壊滅させてしまいます。

土砂災害には次のような前兆があります。

▼がけや地面にひび割れや陥没ができる

▼山鳴りや地鳴りがする

▼がけから水が湧き出す

▼地下水や湧き水が止まる

などが挙げられます。

土砂災害の中には雨がやんで数日後に起きるものもあるので大雨の後は注意してください。前兆に気づいたら、すみやかな避難を心がけましょう。

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