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NHK水戸 茨城・大子町、常陸大宮市はじめ県北地域の天気 特徴 |袋田の滝 多賀山地 特産リンゴとも関係が?

「いば6が行く」5/22放送 お天気メモ 中原一徹 気象予報士
  • 2024年05月22日

1つの地域にスポットを当ててニュースや話題を重点的にお伝えする「いば6が行く」。
5月22日からの3日間は県北特集です。
気象予報士の中原一徹さんのお天気メモも県北スペシャル!
1回目は県北地域の気候の特徴についてまとめました。
(水戸放送局 気象予報士 中原一徹)

5月29日(水)午後7時まで NHKプラスで配信中!

県北地域の神秘的な光景とは・・・

大子町の袋田の滝、冬に厳しい寒さが続くと滝全体が凍結する「氷ばく」が見られます。
また、「シガ」といって、シャーベット状の氷が川を流れる現象は強い冷え込みが数日続くなど、様々な条件が整った時にみられます。
全国的にもこのシガという現象は珍しいということです。

「多賀山地」が気候を変えている!?

内陸部の地域と、沿岸部の地域で、かなり気候が異なっています。
この差を生み出しているのが、南北に伸びるようにして連なる、多賀山地です。
標高はあまり高くない山々ですが、県北地域は山で分けられるようにして、内陸部と沿岸部で気候に特徴があります。

夏の気候は?山側は暑さ厳しい

まず内陸部は、山に囲まれるような地形となっています。
そのため、熱がこもりやすいのが特徴で、夏は暑さが厳しい地域。
上空との気温差も大きくなり雷や夕立も起こりやすいです。

沿岸部では、海からの風が入るため気温が上がりづらいことが特徴です。

35度を超えて真夏日となることはかなり珍しいです。

冬の気候は?沿岸部はフェーン現象で乾燥

冬の内陸部は逆に冷たい空気が溜まりこんで、冷えこみが厳しくなります。
氷点下10度を下回ることもあるため、袋田の滝が凍ったり、シガを見ることができます。

沿岸部の冬は、北西からの季節風が山吹き下ろしてくるため、比較的気温は下がりにくいですが、フェーン現象によって空気が乾燥するのが特徴です。
また、内陸部は、季節を問わず、朝と昼の寒暖差がかなり大きいことも特徴です。

この特性を生かして栽培が盛んなのが、特産となっているリンゴです。
リンゴは、朝と昼の気温差が大きい場所や、雨が多い地域が栽培に適しているとされています。
県北地域は県内でも雨が多い地域であるため、まさに地の利を生かした大子のリンゴ栽培となっています。

いば6が行く 県北特集

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  • 中原一徹

    水戸放送局 気象予報士

    中原一徹

    新潟県新潟市生まれ。
    埼玉県所沢市育ち。
    大学在学中に気象予報士の資格を取得。
    山口県のテレビ局での気象予報士を経て、24年4月から水戸局。
    冬は早起きしてシガを見に行くぞ!

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