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茨城・大子町 特産の奥久慈茶は新茶のシーズン! 奥久慈茶の里公園から NHK水戸蓑輪史織キャスター中継

「いば6が行く」5/23放送 大子町から中継
  • 2024年05月24日

大子町特産の奥久慈茶は新茶のシーズンです。摘み取り体験ができる奥久慈茶の里公園で、摘み取りのポイントや手もみ、お茶の入れ方についてご紹介!
(水戸放送局 キャスター 蓑輪史織)

NHKプラスで配信 5/30(木) 午後7:00 まで

奥久慈茶は新茶のシーズン

奥久慈茶の産地・大子町は今まさに新茶の摘み取りの時期を迎えています。

奥久慈茶の生産農家は約80軒あり、今は町内のさまざまなところで収穫が進められています。

昼夜の寒暖差があるため、養分がしっかり蓄えられ、肉厚なお茶ができることが特徴で、6月上旬まで収穫は続けられるということです。

収穫の様子

23日、奥久慈茶の里公園を取材しました。

園内の茶畑では、摘み取り体験ができるということで、茶の里公園理事長で、お茶農家でもある菊池富雄さんに教えてもらいました。

一芯二葉

新茶の摘み取りのポイントが「一芯二葉(いっしん・によう)」。

ひとつの芯に葉が2枚ついている部分を摘み取るのがコツだそうなんです。

手摘みすることは、少なくなってきているということなんですが、この時期はあちこちで農家さんたちの収穫作業の様子を見ることができます。

昔ながらの「手もみ」

室内では昔ながらのお茶の製法「手もみ」が行われていました。

蒸したお茶の葉を手で揉みながら形を整えつつ乾燥させていく作業です。

お茶を仕上げる工程は、今は多くは機械で行われますが、大子町では昔ながらの「手もみ」も受け継がれています。

作業を見せてくださったのは、大子町内でもほんの数人しかいないという手もみ技術の保持者でお茶農家の小室栄寿さん。

この施設では「手もみ茶作り体験」も行われているんですが、その講師も務めていらっしゃいます。

作業に使われる台は「焙炉(ほいろ)」といいます。

台の下には…。

このように下から温めながら、乾燥させていきます。

台の表面にはお隣り・常陸大宮市特産の「西の内和紙」が張られています。

西の内和紙

熱に強く丈夫なので繰り返し使え、お茶の水分を適度に吸収する働きがあるといわれています。

じっくり丁寧に作られる手もみ茶は、完成すると、このようにお茶の葉1枚1枚が針のように細くて長い形になり、お茶の深い味わいが楽しめるそうです。奥久慈茶の最高級品として出荷されます。

水だしも 美味しいお茶の楽しみ方は

美味しいお茶の楽しみ方も伺いました。

教えてくれたのは奥久慈茶の生産者で日本茶インストラクターでもある吉成俊光さんです。

吉成さん一押しの奥久慈茶の楽しみ方は水だし。急須に茶葉をたっぷりいれて、水を入れます。

水を入れたばかりのお茶

水でじっくり抽出することで、奥久慈茶の持ち味であるコクと甘みを存分に楽しめます。水を入れたら3分待ちます。

3分経ったお茶がこちら。

茶葉が水を吸って膨らんでいるのがわかります。

私蓑輪も飲んでみましたが、「だし」のような甘みを感じました。

二煎めは、80度くらいのお湯を注いで、すぐに湯飲みへ。また違った味わいが楽しめます。

水だしやぬるめのお湯でいれれば甘みが、7~80度の高めの温度でいれればすっきりとした渋みが味わえます。自分好みの味で楽しんでほしいですね!

今の時期しか味わえない新茶、ぜひ皆さんも楽しんでみてはいかがでしょうか。

 

NHKプラス配信終了後はこちらから


 

いば6が行く 県北特集

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  • 蓑輪史織(キャスター)

    水戸放送局

    蓑輪史織(キャスター)

    千葉県北東部、通称“チバラキ“出身。銀行員を経て、茨城県内のラジオ局アナウンサーとして3年間勤務。
    いば6キャスター2年目!
    茨城の魅力を五感で味わい、発信していきたいです!

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