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マラソン人気に陰り?! 瀬古さんに聞く

  • 2024年02月22日

全国でブームとなった市民マラソンですが、コロナ後、高知龍馬マラソンなど各地で定員割れも相次いでいます。瀬古利彦さん、市民マラソンはどうなるんですか?

高知龍馬マラソンの魅力とは?

小原アナ

『こうちいちばん』のスタジオには瀬古さんにお越しいただきました。よろしくお願いします!

瀬古さん

『こうちいちばん』いいね! 1番が好きなんだよ。やっぱり勝負事は1番じゃないと。だからこのいちばんというのは最高の言葉だね。

小原アナ

ありがとうございます!まずはゲストとして関わっている高知龍馬マラソンの魅力について伺います。瀬古さんはどういうところに魅力を感じていますか。

瀬古さん

やっぱりね、坂本龍馬。龍馬マラソンというくらいですからね。そして浦戸大橋にはすごい坂があって、それを越えたら太平洋が見えるわけですよ。龍馬も見たわけですよ。世界行くんだというような思いがね、太平洋の広い、すごい景色に表れていますよね!

小原アナ

高知龍馬マラソンでタイムを出したいという人に対して、アドバイスはありますか。

瀬古さん

タイムを出したい人はハーフ地点に急坂がありますから、前半ちょっと少し抑えることでしょうね。ふだんよりもペースをちょっと落として余裕を持って行くっていうことですよね。上りもあるし、今度、下らなきゃいけないんで、下りも結構足に負担がかかるんですよ。調子が上がったと思ってね、飛ばしすぎると、やっぱり最後の坂が待ってますから、またもう1つ上り坂が、ゴール地点に。だから余裕を持って前半25キロまでは行くということでしょうね。

一方、ことしの高知龍馬マラソンは2年連続の定員割れ。参加費の値上がりもあり、コロナ後、全国で定員割れが相次いでいます。瀬古さんはどう感じているのでしょうか。

瀬古さん

コロナがあってですね、やはり練習はできてないですよね皆さんね。それでやっぱりたくさん大会に出ていけないというか、自信がないというかね、練習していないので。僕はね、ここ1年我慢すれば戻ってくると思いますよ。走りたい人はいっぱいいますから。

ことしはオリンピックイヤー 瀬古さんの目標は?

マラソンが再び盛り上がるきっかけになると期待されているのが、この夏のパリオリンピック。マラソン代表の最後の1枠を争う中で、1月には前田穂南選手が19年ぶりに日本記録を更新しました。トップ選手の活躍に大いに沸いています。

瀬古さん

この間ね、僕も(大阪の)現場にいましたけど、うれしかったね!女子マラソンの夜明けが始まりました。これからどんどん記録ね、伸びていくと思いますね。

小原アナ

東京オリンピックでは男女とも入賞しましたが、パリオリンピックでは瀬古さんの目標は何でしょうか。

瀬古さん

当然男女ともね、メダルを取りたい。これはもう我々の悲願ですね!入賞も当然大事なんですけど、前回もう入賞しちゃってるんで。次はやっぱり男女どっちかがメダルを取ってほしいと、取らせたいと、そういう事を思ってますけど。オリンピック選手というのはね、憧れの中心ですから。子どもたちがね、ああいう選手になりたい、僕もああいう風に走りたい、自由にマラソン走れたらすごいなって思うような選手になってほしいなと思います。憧れの存在になってほしい!

マラソン人気復活へ 創意工夫で「選ばれる大会」に

マラソンブームが再び起これば、大会で多くの人が高知にやってくることにもつながります。瀬古さんは『選ばれる大会』をキーワードにあげています。

瀬古さん

大会も今いろんな選ばれる時代になったんで、おもてなしがちゃんとしてるかどうかですね。だってこんな1万人も2万人も集まる行事なんてあんまりないでしょ。街が1番元気になるんですよ。そういう意味ではやっぱりマラソンっていうのは僕は永遠にやってほしいと思うし、大会をこうね、どうやってやったら人を呼べるかっていうね、魅力ある大会、そういう風にしてほしいね。今までと同じ事やってたらランナーも目が肥えてるんで、大会選ばれちゃうんですよ。何か特色ある大会にしていかないと。『エイドステーション』でね、すごいものが出てくるとか。もっと発信しなきゃ、どんどん。龍馬のお国なんだから。発信すごいじゃん龍馬。龍馬精神がないとあかんぜよ!

そして、インタビューの最後に、瀬古さんから市民ランナーメッセージが!

小原アナ

瀬古さん、高知の皆さんへのメッセージをお願いします。

瀬古さん

はい、これだよ。「笑顔がいちばん!」。やっぱり笑いながらね、ゴールしてほしいしね。ふだんも笑ってるとね、何か元気になるじゃないですか。笑ってるとね、なんとなくこう、よし頑張ろうっていう気持ちになるんだよね。『こうちいちばん』の「いちばん」に「いちばん」かけました。三遊亭円楽です!ふふ。

  • 竹村知真

    高知放送局 記者

    竹村知真

    2018年入局。旭川局、札幌局を経て、2023年から高知局で県政取材を担当。ことしは高知龍馬マラソンを取材する側でしたが、来年は出てみたくなりました。

  • 本間由紀則

    高知放送局 ニュースデスク

    本間由紀則

    2004年入局。都庁や組織委員会で東京五輪・パラを取材し、2022年から高知に。瀬古さんに憧れて陸上を始める。女子マラソンの名伯楽・小出監督の孫弟子。

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