植物の新たな魅力を!牧野オリジナルブレンドティー
- 2023年07月27日
高知市の県立牧野植物園で『らんまん』主人公のモデル 牧野富太郎博士ゆかりの植物をテーマにしたブレンドティーが注目されています。
(高知放送局 キャスター 城 あすか)
牧野植物園で人気のブレンドティー
連続テレビ小説『らんまん』の放送で連日多くの観光客が訪れている高知市の県立牧野植物園。この植物園で特に人気を集めているのが植物のブレンドティーです。植物の新たな魅力を打ち出そうと作られました。
県立牧野植物園研究員 白河 潤一さん
「園内で育てた植物を実際に見るだけでなく味わうなど、いろんな形で堪能していただける。それを楽しみながら味と香りを楽しんでいただければなと思っています」
ミソハギやユズなど牧野博士ゆかりの植物をテーマに9種類のブレンドティーが販売されています。
新たに植物に対する思いといいますか、目覚めっていうものがあって本当に愛らしい感じがします。
孫に伝えてあげたくてたくさん買いました。
牧野ミュージアムショップサクラ 𠮷田 美沙季さん
「『らんまん』が始まる前は、自分用に1つ2つ買っていかれるお客様が多かったんですが、今は贈答用に10個、20個と一気に買っていただいているお客様が多くなりました」
手がけたのは仁淀川町のお茶屋さん
仁淀川町でお茶を作る会社を営んでいる竹内太郎さんです。およそ5年前、牧野植物園から声をかけられ、植物のブレンドティーを手がけることになりました。
竹内さんが最初に手がけたのはスエコザサでした。
植物園の中でもスターというか、博士の奥様のお名前がついた植物ですから、最初にお預かりしたときの緊張感が一番記憶に残っています。
工程を見せてもらいました
スエコザサの茶葉を作っているところを見せてもらいました。実はこのスエコザサ、植物園内で育てているササを間引いて、捨てられるはずだったものを使っています。
例えばちょっと枯れたところをお茶に混ぜないように青々としたところだけを選別しながら落としていきます。
茶色い部分が入っていると出来に影響するんですか。
味もちょっと違います。仕上がったときのお茶の葉っぱが見えるようにティーバッグに入れているんですけど、そのときにきれいな葉で見ていただきたいというところもあります。
さらに表面についた汚れを水できれいに洗い流し、味のばらつきを抑えるため、大きさが均一になるようカットしていきます。
素材の色や味わいを残すために、低温で24時間ゆっくり乾燥させています。
竹内さんは、およそ200種類の植物の香りや効能をひとつひとつ分析。スエコザサの茶葉に高知県産の釜いり茶やドクダミ、ペパーミントを混ぜることにしました。さらに何度も試飲を重ね、完成までおよそ2か月かかりました。
どのようなこだわりでこの4種類を混ぜているんですか。
高知で昔から飲み継がれてきた味わいをベースにスエコザサを感じてほしいというところから素材を選びました。
植物の新たな魅力を!
ブレンドティーを手がける 竹内 太郎さん
「牧野オリジナルブレンドティーの魅力の一つはその植物ってどんな味わいがするんだろうっていうところだと思うんですよね。そこにできるだけこだわるようにブレンドしていますので、お楽しみいただけたらと思います」