さまざまな原因で起こる歯の痛み「非歯原性歯痛」

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非歯原性歯痛の原因は、8種類に分類されている

非歯原性歯痛の種類

歯や歯周組織に異常が見られないにも関わらず、歯に痛みを感じる状態を、非歯原性歯痛といいます。歯の痛みを訴えて受診した人の約3%が、非歯原性歯痛だといわれています。日本口腔顔面痛学会のガイドラインでは、非歯原性歯痛の原因を次の8つに分類しています。

筋・筋膜性歯痛

筋・筋膜性歯痛は、食べ物をかむときに使う筋肉(そしゃく筋)や首の筋肉と、これらの筋肉を覆う筋膜の痛みが原因で起こる関連痛です。関連痛とは、痛みの原因から離れた場所が痛くなることをいいます。

『筋・筋膜性歯痛の治療』はこちら

神経障害性歯痛

神経障害性歯痛は、神経障害性の疼痛が原因で起こる歯の痛みで、主に2つのタイプに分けられます。
ひとつは発作性で、三叉神経の痛みが原因で起こる激痛です。もうひとつは持続性で、代表的な原因として帯状ほう疹や帯状ほう疹の後遺症による神経痛があります。神経周囲の炎症や腫瘍、骨折によって、神経が障害されることが原因となる場合もあります。

神経血管性歯痛

頭痛の関連痛として起こる歯の痛みです。

上顎洞性歯痛

上顎の骨の中にある副鼻腔の空洞に、炎症や腫瘍があって起こる関連痛です。

心臓性歯痛

狭心症や心筋梗塞、心膜炎などの心臓の病気が原因で起こる関連痛です。

精神疾患または心理社会的要因による歯痛

不安や気分が落ち込む抑うつといった、心理社会的要因が背景にあって起こる歯の痛みです。

特発性歯痛

さまざまな検査をしても原因がわからない歯の痛みを特発性歯痛と呼びます。

そのほかのさまざまな疾患により生じる歯痛

巨細胞性動脈炎や悪性リンパ腫、肺がんなど、病気が原因で起こる歯の痛みです。

非歯原性歯痛の検査と診断

非歯原性歯痛の診断をするには、まず、虫歯や歯周病などの問題がないかを、問診や視診、エックス線検査などで調べます。歯や歯周組織に問題がない場合は、8つの原因にあてはまる症状がないか、詳しい問診や触診、場合によってはCTやMRIなどの検査をして鑑別します。
ただし、非歯原性歯痛の検査は、専門医がいない歯科では行っていないことがあります。非歯原性歯痛を疑う場合は、病院の歯科口腔外科(こうくうげか)に問い合わせるか、日本口腔顔面痛学会のホームページを参照してください。

日本口腔顔面学会ホームページ

具体的な鑑別の方法の例

具体的な鑑別の方法の例

例えば、「筋・筋膜性歯痛」の場合は、そしゃく筋のトリガーポイント(圧迫すると痛みを感じる圧痛点)を5秒間圧迫して、歯に痛みが生じるかどうかを確認するなどします。
「神経障害性歯痛」は、どのようなときに発作的な痛みが生じるのか、帯状ほう疹の症状が出ていないか、などを確認します。
「心臓性歯痛」は、心臓病の有無や運動したときに痛みが起こるかを確認します。
「精神疾患または心理社会的要因による歯痛」は、強い不安感やうつ病などがないかという確認のほか、質問票や心理テストなどが行われることもあります。

詳しい内容は、きょうの健康テキスト 2018年6月号に詳しく掲載されています。

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