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福井 懐かしのレコードに青春がよみがえるアーモンドの町 坂井市春江東部

2023年9月25日放送 ほやほやみつけ隊
  • 2023年10月13日

閑静な住宅街が広がる福井県坂井市の春江東部地区。新たなにぎわいの中心になっているのが、昔懐かしい「レコード」です。地区のコミュニティセンターでは、地区内外の住民たちから寄贈された3000枚ものレコードを鑑賞することができます。懐かしの曲を聴いて思い出すのは青春の日々…9月25日放送のほやほやみつけ隊で、上原美穂キャスターが訪ねました。

アーモンドの木 400本が植わる町

 

上原美穂キャスター

今回訪ねた春江東部地区、アーモンドが地区のシンボルです。およそ10年前から、まちづくり協議会のみなさんが栽培を始め、いまでは地区のいたるところで400本も育てています。

花が咲く春の季節には地区内外から見物客が訪れたり、秋になると幼稚園の子どもたちがアーモンドを収穫したりと、町のにぎわいを作り出しています。

はじめ100枚 やがて3000枚

そんな春江東部地区であらたなにぎわいを生み出そうと集められたのが、レコードです。

コミュニティセンターの棚には、歌謡曲やクラシックなど様々なジャンルのレコードがずらり。その数、なんと3000枚にのぼります。きっかけとなったのは、まちづくり協議会会長の山内眞一さんが、家に眠っていたレコードを発見したことでした。

春江東部地区まちづくり協議会 山内眞一会長

山内眞一さん
捨てるのももったいないし、20代の思い出のあるレコードばっかりでしたから、ここでいろんな人の音楽を聴いたり、集まって音楽を聴くのがいいんじゃないかなということで。

山内さんは家で発見した100枚のレコードをコミュニティセンターに寄贈しました。さらに、センターの広報誌や人伝いで募集したところ、地区内外の愛好家からレコードが寄せられたのです。

春江東コミュニティセンター 渡邉雅彦センター長

しかし、ジャンルも年代もさまざまな3000枚ものレコードを管理して、地区の人が聴きたいレコードを探しやすくするにはどうすればよいのか。そこでコミュニティセンター長の渡邉雅彦さんが一肌脱ぎました。

パソコン上で曲名やアーティスト名からレコードを検索できるシステムを開発したんです。

渡邉さん

素人ながら、頑張りました。

もちろん、パソコンが不慣れなお年寄りのために紙のリストも用意してあります。実際には紙のリストを利用する人のほうが多いのだとか(笑)。

さらに、ホコリや汚れのついたレコードの手入れの仕方を自ら動画サイトなどで調べ、1200枚のレコードをきれいにしてきました。

自作のブラシで、溝に沿ってやさしく丁寧に汚れを取り除いていきます。手入れをすることで「プツップツッ」という音が減り、クリアな音質になるんですよ。

レコードでよみがえる青春の日々

コミュニティセンターの一角にはレコードプレイヤーも設置し、鑑賞スペースを設けました。

渡邉さん

観賞会みたいなものも開いて、さらに集まりの場が発展していけばいいかなと。

皆さん、懐かしの曲を聴きながら思い出に浸ります。

よく学生の時に踊りました!
(思い出の曲:年下の男の子/キャンディーズ)

初恋の彼氏とダンスを踊っていて歌いました。青春時代を思い出して元気になりますね。
(思い出の曲:星影のワルツ/千昌夫)

レコードならではのあたたかみのある音で、当時を思い出すのが楽しいのだといいます。
最後に、センター長の渡邉さんの思い出の1枚を教えてもらいました。

大滝詠一の『恋するカレン』、当時をよみがえらせる僕のすごく大好きな歌です。結婚まで考えていた人に振られて、涙ながら聴いていた曲ですけどね、今は楽しく聴いています。

人生のほろ苦い経験も、やがて美しい思い出に変えてくれる。音楽の力ってすごいですね。


★ほやほやみつけ隊とは★
「ニュースザウルスふくい」の名物コーナー。福井放送局のキャスターが、緑のはっぴを着た「みつけ隊員」として県内を地区ごとに訪ね、地元の味覚やすてきな活動、そして元気な皆さんを「みつけ」ます。

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