大野の平家平は別世界! 涼しい・おいしい・気持ちいい
- 2023年10月03日
気象予報士の二村千津子です。
8月のふたさんぽ、ロケを行ったのは8月11日の山の日でした。 この日は熱中症警戒アラートが発表されていて“無理な外出”禁止デーだったのですが、八原カメラマンの「涼を感じられる別世界」という言葉を信用して、大野市の平家平(へいけだいら)を目指しました。
平家平の標高は約1,250m。ふたさんぽの条件(勝手につけた)は、標高700m以下なのですが、ここは登山口が950mほどの山中にあるので、標高差300mくらい。うん、それなら登れそう。
平家平でどのくらい涼しくなるか期待しつつ、まずは見どころのひとつ、トチノキ広場を目指します。
現れたのは、樹齢400年とも言われる大トチノキ。ほんとうにどっしりと、そして優しくそびえ立っていました。そばにいると、見守られているような、大きな葉っぱになでられているような気持ちになります。自分の悩みなんてちっぽけだな~と思いました。
平家平は、豊かな緑が日差しを遮り、とても歩きやすい登山道でした。木漏れ日の模様もいろいろで楽しかったです。
歩みを進めていると、この日はトンボがわっさわっさと飛び回っていました。と言うより、トンボたちが休んでいるところに、私たちが足を踏み入れていくので一斉に飛び立つ、という感じでしょうか。
わたしは、ハチなど刺す虫に限らず、セミやチョウなど、飛ぶ虫はたいてい苦手なのですが、なぜかトンボだけは、見ると指を差しだして「止まらないかな~」って待ってしまう習性があるのです。ま、おおむね止まってもらえることはないのですが、この日は帽子で15秒くらいくつろいでくれました(笑)。
ただ、今回わたしが平家平で会いたかったのは、アサギマダラというチョウでした。飛ぶ虫が苦手と言ったばかりですが、このアサギマダラは秋になると南へ移動する、渡り鳥ならぬ珍しい“渡りチョウ”で、ここでは夏の時期によく見られるとのこと。いつか出会いたいな。
さすがに、ふもとが猛烈な暑さだけあって、この日は人に出会えないまま目的のブナ林に到着。いやあ、見事な木立でした。以前、長野県に住んでいたころにブナの原生林を歩いたことがありましたが、その時以来の心地よさでした。 “緑のダム”と言われるほど保水力が高いブナ林。歩くと地面がフカフカして、大地のパワーを感じました。
そして、木陰が広くて確かに涼しい!
気温25.3度、その時間の大野市街地より10度近く低い!
吹く風も心地いい!
お決まりのコーヒーもおいしく飲めそう!
ところが、、、
張り切って準備を始めようとすると、いきなりまさかのドリッパー破損事件。 そもそも、陶器のドリッパーを毎度毎度リュックに詰めて、揺らしながら持ち歩いて、よくぞ1年半無事でいてくれた、と思うべきかもしれません。
でも、コーヒーの味には支障なく、おやつのわらび餅との相性もばっちり。
我ながら、ナイスな組み合わせだと自画自賛したひと時でした。
この、ドリッパーが、次のふたさんぽでも登場するかどうか…
乞う!ご期待です。