NHKさいたまブログ

今週の「ひるどき!さいたま~ず」は、さいたま放送局開局80周年ウイーク!

きょうは、かつて県内向けに土曜の午後、公開生放送でお届けしていた「うらわミュージック・サタディ」のDJを務めていた高橋淳之さん(ラジオ深夜便アンカー・元浦和放送局アナウンサー)と、リスナーから番組スタッフを担うようになった西尾ゆかりさんをゲストに迎え、番組の思い出話に花を咲かせました。

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開局80周年ウイーク、最後は懐かしの「うらわミュージック・サタディ」、通称「うらサタ」についてお届けしました。

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NHKさいたま放送局からの県内向け情報発信は「FM放送」とともにあります。なぜなら、テレビで県内向けローカル放送を送出していないからです(埼玉のニュースや話題は県内向けではなく、さいたまのスタジオからでも、すべて全国または関東広域向けの放送として届けられています)。そんな、埼玉県内向けローカルFM放送が始まったのは、なんと1971年!私の生まれた歳でもあるんです(今年、ご・・・・・53歳?)。

その草創期からあった番組が、土曜の午後3時台~6時にかけて、3時間ほど放送していた「うらわミュージック・サタディ」でした。日本の歌謡曲やアイドルポップスを放送していた「歌謡ア・ラ・カルト」「ROCK&POPS」の2本立て、週替わりで公開生放送。浦和放送局(当時)のスタジオには熱心なリスナーたちが毎週、詰めかけていました。

今回はこのうち「ROCK&POPS」にスポットを当てました。

もともと都内の高校生だった西尾ゆかりさんもそんなリスナーの1人。でも「うらサタ」が違ったのは、リスナーたちの中から番組制作に携わる(ボランティア)スタッフが多く生まれたことです。

「この番組は、もう一つの”学校”だった」と語る西尾さんは、「ROCK&POPS」のアシスタント(当時は「女性キャスター」のことをこう、呼んでいました)でありながら、ほぼ番組の「編集長」役も担っていた大蔵麻美さんの影響で、「ニューウエーブ」「パンクロック」といったジャンルの音楽に目覚めました。

そして、時には「オススメ」の曲を紹介すべく、マイクの前に座ってトークもしました。ほかにも「ハードロック&ヘビーメタル」「ユーロ・ロック」「プログレッシブ・ロック」など、それぞれの音楽ジャンルに、そんな「紹介役スタッフ」がいたというから驚きです。

「そこまで私は、この番組にかかわってなかったんだよ~!」と話す高橋さんも、東京とも横浜とも違う色のFM番組を出したい!と、スタジオでのライブ演奏をしてくれるアーティストのブッキング、そしてスタジオの音響セッティングのプランニングに力を入れたそうです。

こうしてやってきたゲストが、今ではもうレジェンドと言われる織田哲郎さんであり、レベッカであり、聖飢魔Ⅱであったんだ、とも(!!!)。

大蔵麻美さんからは、「うらサタ」への「メッセージ」をお寄せいただきました。
その「思い」は、ぜひ「聴き逃し配信」でお聴きいただきたいのですが、当時の若者たちの音楽への志向が実に多彩で、その志向の「違い」を認め合える自由な雰囲気があったんだなあ、とちょっとうらわ……いや、うらやましくなりました。

今回は、元リスナーのみなさんからの熱いメッセージも時間の許す限り紹介しています。お寄せいただきありがとうございました。

そして、かつてラジカセからFMステレオで流れてくる音楽を(個人的に楽しむべく)「カセットテープ」に録音していた(”エアチェック”って言いましたよね?)リスナーに配慮した「演出」(イントロや曲の終わりに「曲紹介」をかぶせない、基本的に楽曲はフルコーラスでかける)でお届けしました。

「ひるどき!さいたま~ず」では、これからも「うらサタ」をはじめとした「さいたま(浦和)放送局」から放送されたラジオ番組に焦点を当てた特集を放送していきたいなあ、と考えています。

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