赤字のJR関西本線の利用促進で初会合

JR西日本が赤字の収支を公表した、三重県を通る関西本線の利用促進にむけた取り組みについて、JRと県や沿線の自治体が話し合う1回目の会議が開かれました。

JR西日本は今年4月、関西本線の亀山駅から京都府の加茂駅の路線について2020年度までの過去3年間の平均の収支が、15億7000万円の赤字だと公表しました。

これを受けて27日伊賀市で、JR西日本大阪支社の水口英樹支社長や一見知事、伊賀市長と亀山市長らが参加し、路線の存続のために利用を促進する取り組みについて話し合う会議が開かれました。

はじめに一見知事が「学生やお年寄りには重要な路線だが、観光需要を引き出せる方法も考えてもらいたい。お互いに手を取り合って頑張っていきたい」とあいさつしました。

これに対し水口支社長は「人口減少で徐々に利用が減る中、コロナ禍で課題が顕在化した状況だ。みなさんと議論して未来に向けて取り組みたい」と応じました。

このあと会議は非公開で行われ、県によりますと、伊賀市や亀山市が市民を対象に行ったアンケート調査などを持ち寄り、取り組みについて検討することを確認したということです。次の会議は8月中旬に行われる予定です。