G20 ロシア発言の際に複国数代表退席 鈴木財務相は退席せず

ワシントンで開かれていたG20=主要20か国の財務相・中央銀行総裁会議などのあと、鈴木財務大臣が記者会見し、G20の場でロシアによる軍事侵攻について「国際秩序の根幹を揺るがす行為であり、最も強いことばで非難した」ことを明らかにしました。
また、G20でロシアの代表が発言する際、複数の国の代表が席を立ったと明らかにしていることに関連して鈴木大臣も退席したのかを問われたのに対して退席はしなかったことを明らかにしました。

この中で鈴木財務大臣は、G20の場でロシアによる軍事侵攻について「国際秩序の根幹を揺るがす行為で、明白な国際法違反だ。国際協力にあたって平和の維持は不可欠であり、これに反するロシアの行為は断じて容認できず、最も強いことばで非難した」ことを明らかにしました。

G20での議論については「ウクライナへの侵略については基本的には同じ考えだった。G20が機能を失ってしまうとかバラバラになってしまうとは会議を通じて感じなかった」と述べました。

また、G20でロシアの代表が発言する際、複数の国の代表が席を立ったと明らかにしていることに関連して鈴木大臣も退席したのかを問われたのに対して退席はしなかったことを明らかにしました。

そのうえで「会議の場において、現下の情勢でロシアがG20に参加すべきでないという考えをはじめとして、ロシアを厳しく批判した」と説明しました。

また、このところの外国為替市場で円安が進んでいることについて、鈴木大臣は「G7で最近のやや急激な円安の進行について説明したうえで、高い緊張感を持って市場動向を注視していること。そして、G7のこれまでの合意に沿って緊密な意思疎通を図っていくことを申し上げた」と述べました。