来年秋に今の健康保険証を廃止し、マイナンバーカードと一体化させる方針について、立憲民主党の泉代表は「国民が不安に思うのは当然だ」として、当面、保険証を使えるようにするため、政府に対応を求める考えを示しました。

立憲民主党の泉代表は奈良市で記者団に対し、来年秋に今の健康保険証を廃止してマイナンバーカードと一体化させる政府の方針について、「立憲民主党はデジタル化を否定していないし、次第に保険証を統合させる方向性はいい。ただ、政府は最も遅い場合でも法律で定められている来年12月8日で完全廃止などと言っており、何を焦っているのか」と指摘しました。

その上で、「国民を置いてきぼりにしたまま保険証を廃止すれば、国民が不安に思うのは当然だ。当面、保険証を使えるようにすることが正しい選択で、政府にはまず言うことを聞いてほしい」と述べました。

一方、泉氏は次の衆議院選挙で野党第一党になることを目指している日本維新の会について、「核共有の議論やベーシックインカムの導入など、国民の現実から離れた政策を掲げている。これでは国民の命や暮らしを守れない」と述べ、けん制しました。