2023/12/28(Thu) 11:30箱根駅伝優勝へ!信州ゆかりの2選手

正月恒例の大会と言えば、東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)

優勝候補筆頭の駒澤大学では、信州ゆかりの選手2人が活躍しています。
駒澤大学は、来年の箱根駅伝で優勝すれば、史上初の2年連続大学駅伝3冠を達成します。
そこで、11月末にインタビューさせてもらいました!

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写真、向かって左が、佐久長聖高校出身の鈴木芽吹(すずき・めぶき)選手。
右が、上伊那農業高校出身の山川拓馬(やまかわ・たくま)選手です。
ポーズは、駒澤の「K」を表しています。

12月22日にスポしんで放送した内容を書き起こしました。

1人目は、4年生の鈴木芽吹選手です。

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静岡県出身で、小学生のころから箱根駅伝を現地で観戦。
レースで活躍する佐久長聖出身の選手に憧れを抱き、自身も佐久長聖高校に進学しました。

全国高校駅伝には、1年生から3年間出場!
粘り強さが求められる長距離区間を得意としていて、3年生ではキャプテンを務めました。

佐久長聖では寮生活をしていた鈴木選手に高校時代を振り返ってもらうと、練習以上に生活面での厳しさが、粘り強い走りにつながったそうで・・・。
鈴木選手「掃除をきちっとやること、生活リズムをちゃんと整えて過ごしていくこととか、本当走る以外のことです。それはすごく生かされているというか。心の強さにつながっているかなとは思います。」

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鈴木選手は、大学でもキャプテンに就任。
大学三大駅伝の初戦、出雲全日本大学選抜駅伝では、最終6区を任され区間賞を獲得し、大会新記録での優勝に貢献しました。
鈴木選手「距離も箱根とかは長くなってきて、後半、我慢強さは必ず必要になってきます。そういうところでの粘り強さは僕にはあるかなと思うので、やっぱり後半の走り、粘り強さを見てもらいたいです。」

2人目は、2年生の山川拓馬選手。箕輪町出身です。

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箕輪中学3年の時、都道府県対抗男子駅伝の長野県代表に。
2区で出走すると、鹿児島とデッドヒートを繰り広げながら、最終的にトップでたすきをつなぎました。

高校は、「打倒・私立」の思いを胸に、公立の上伊那農業高校に進学しました。
山川選手「やっぱり私立に勝つことは結構難しいっていうところあるんですけど、そういうところをやってみたいと個人的に思っていて、この高校3年間は1回も佐久長聖には勝てなかったんですけど、それでもいい経験ができたかなと思っています。」

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山川選手は、去年、駒澤大学に入学。
前回の箱根駅伝では、1年生ながらメンバーに選ばれると、難所の1つ、山のぼりの5区を任され、往路優勝に貢献しました!

長い上り坂も苦にしない山川選手。そこには生まれ育った環境が関係していました。
山川選手「箕輪町はもともとの標高も800、700mぐらいあり、基本はアップダウンが結構あるところなので、そこでもやっぱり今の自分があるのかなと思っています。上り坂とか、坂に結構関係することが多かったので、自然と好きになっていった感じです。」

そして11月の全日本大学駅伝でも、勝負所に上り坂がある最終8区に出場。
区間賞に輝き、優勝のフィニッシュテープを切りました。
山川選手「後ろで走るのが自分にすごく嫌なので、やっぱりずっと前でもっていきたいです。
絶対前に行くぞっていう気持ちで走りきるので、そういうところが自分の強みではないかなと思っています。」

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そして、名門・駒澤大学でチームメイトになった2人。
ふだんどんな話をするか聞いてみました。
鈴木選手「佐久長聖の先輩、後輩とかの話とか、こういう結果だったというのは山川に言うと大体通じるので、そういう話はします。」
山川選手「自分の気分が落ち込んでいても声をかけてくれるおかげでやる気が出ることがあって、本当にチーム全体で強くなろうっていう気持ちが本当に伝わってきて、ついていきたいと思えます。」

2人について、藤田敦史(ふじた・あつし)監督は、箱根駅伝を制する上で欠かせないと評価しています。

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藤田監督「本当に、鈴木も山川も気持ちが強いというか、芯が通ったところがありますので、どんなレースにおいても、もちろん諦めるということは絶対しない選手です。必ず攻める姿勢というのを持って走る2人なので、われわれのチームにおいても非常に核となるすばらしい選手ではないかと思っています。」

史上初の大学駅伝2年連続3冠へ。
鈴木選手は、各校のエースが集う2区を、山川選手は、山のぼりの5区を走りたいと意気込みます。

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鈴木選手「やっぱり自分がエースとして、そこで他校のエースとしっかり勝負しないといけないと思っているので、そこでしっかり区間賞を取ってチームの優勝に貢献したいと思っています。」

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山川選手「5区のメンバーが他大学も含めて結構そろっているので、またそこでしっかりと勝負して、区間新記録を狙って頑張りたいと思います。」

駒澤大学陸上競技部の皆さん、貴重な時間をいただきありがとうございました。
鈴木選手は、エースとしてチームを引っ張る「粘り強い走り」を、山川選手は、区間新記録で「山の神」になることを願っています!

そして、藤田監督とも写真を撮らせていただきました。

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藤田監督に、信州と陸上の関係について伺ったところ・・・。
「非常に長距離王国というか、いい選手が数多く出てるような印象はすごくあります。標高の高さや、冬の期間、雪で厳しい環境に置かれるというところで言うと、我慢強さというかそういったものが県民性として非常にあるのではないかなと思います。そういった意味で鈴木とか山川とかような我慢強い選手が出てくるのは、本当に偶然ではないというような印象ありますね。」
とお答えいただきました。
テレビではお伝えできなかったのですが、とても印象に残ったのでブログに記載しました。

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こちらは駒澤大学、玉川キャンパス前の写真です。
箱根駅伝を制し、「祝 優勝」の垂れ幕が掲げられるよう、全力で応援しています!

投稿者:瀧埜ひとみ | 

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