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【タイムライン】TX延伸をめぐる動き、まとめました

執筆者のアイコン画像鈴木瞬(記者)
2023年01月12日 (木)

茨城県つくば市から千葉県と埼玉県を経由し、東京・秋葉原へとつながるつくばエクスプレス。
本当に延伸するのか!? 県内への延伸をめぐる茨城県と市町村の動きをまとめました。

 

知事“東京延伸のタイミングで” NEW!!

1月5日、大井川知事は「いば6」に出演し、「東京延伸のタイミングで茨城県内の延伸を実現することが最も可能性が高いと思っており、そのタイミングを逃してしまうと永遠に県内延伸のチャンスを失ってしまうと恐れている。決断しなければいけない時に決断しておくことが大事ではないか」と話していました。
一方で、「『1つに絞ることイコールそこで実現する』という単純な話ではない。国や東京都、千葉県、埼玉県の理解を得ながら進めていかなければならず、1つに絞ってやっとスタート台に立てるという話だと思う」と、慎重な発言もしていました。

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土浦延伸の機運を高める NEW!!

12月21日、茨城県土浦市への延伸の機運を高めようと、土浦市や商工会議所などでつくる「TX土浦延伸を実現する会」がJR土浦駅前で、通勤や通学などで行き交う市民に「TXを土浦に延伸させましょう」などと呼びかけながら、チラシとオリジナルのボールペンを配りました。

20230111s_2.jpg会長の安藤真理子市長は「TXが持っている活力を県全体に広げるためにTXをJR常磐線につなぐことが必要だと思う。土浦に延伸させたいというみなさんの思いを今後も県に届けていきたい」と話していました。

 


茨城県・市町村の動き

《2022年》
2月
今年度当初予算案に延伸の調査・検討事業費盛り込む

4月
「TX土浦延伸を実現する会」立ち上げ(土浦市)

5月
「TX石岡延伸推進協議会」立ち上げ(石岡市)
「TX水戸・茨城空港延伸促進協議会」立ち上げ
(水戸市・石岡市・かすみがうら市・小美玉市・茨城町)

6月
「TX石岡延伸推進協議会」決起集会
「TX土浦延伸を実現する会」決起大会
知事「壁は非常に高い」冷静な対応求める
「TX土浦延伸を実現する会」が県に要望

7月
「TXいしおか延伸フェスタ」(石岡市)
「TX水戸・茨城空港延伸促進協議会」に鉾田市加盟

8月
「TX水戸・茨城空港延伸促進協議会」が県に要望

10月
「TX石岡延伸推進協議会」が県に要望

11月
土浦市議会が土浦延伸を県に要望「TX茨城空港延伸議会期成同盟会」が県に要望
(土浦市・石岡市・つくば市・かすみがうら市・行方市・鉾田市・小美玉市の各市議会)
東京都が新たな地下鉄の事業計画案で、つくばエクスプレスとの接続を検討すると明記

5月~12月
需要予測等調査

12月
知事「県内延伸をパッケージ化できるように準備」
第1回 TX県内延伸に関する第三者委員会
「TX土浦延伸を実現する会」が駅前PR(土浦市)←NEW!!

《2023年》
1月
知事「東京延伸のタイミングで茨城県内の延伸を実現することが最も可能性が高い」←NEW!!
第2回 TX県内延伸に関する第三者委員会

2月
第3回 TX県内延伸に関する第三者委員会
パブリックコメントの実施

3月
延伸方面の決定

 

“1つに絞る”から始まった

茨城県は以前から、2050年ごろの構想として、つくばエクスプレスの延伸先に、筑波山方面、水戸方面、茨城空港方面、土浦方面の4つの方面を挙げていました。

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しかし、延伸をめぐる動きが活発になったのは、ことしに入ってからです。きっかけは、県が今年度の当初予算に、県内の延伸について調査・検討する事業費として1800万円を初めて盛り込んだことでした。

県は、事業費や収支、地域経済への効果などを調査し、有識者による検討などを経て、来年3月には、延伸する方面を1つに絞り込みたいとしています。

 

土浦方面への延伸

これを受けてまず動き出したのが、土浦市です。ことし3月には市政運営の指針に延伸の実現を目指すと明記し、4月には、安藤真理子市長を会長に、商工会議所などと「TX土浦延伸を実現する会」を立ち上げました。

20220630s_3.jpg6月12日の決起大会には約580人が集まり、安藤市長は「この大会は、私たちの思いを最大限に高め、土浦延伸の実現という夢に向かって大きく動き出す第一歩となる。オール土浦で頑張りましょう」とあいさつしました。

20220630s_1.jpg6月29日には、安藤市長たちが、小善真司副知事に約2万2200人分の署名と市内への延伸を求める要望書を手渡しました。要望書では、土浦市への延伸のメリットについて▼常磐線を通じて沿線都市の活力を県域全体に波及させられることや、▼高校が多数立地する土浦市とつくば市が結ばれることで教育圏が大幅に拡大することなどを挙げています。土浦市への延伸をめぐっては、土浦市議会も延伸した場合の財政負担や効果について独自に調査することにしています。

 

石岡市経由・茨城空港方面への延伸

一方、土浦市に隣接する石岡市も動き出しました。市と地元の経済団体などは、石岡市を経由して茨城空港への延伸を目指し、こちらも谷島洋司市長を会長とする「TX石岡延伸推進協議会」を立ち上げました。

20220630s_4.jpg5月17日の初会合で、谷島市長は「石岡市は県のほぼ中央に位置しており、地域間の連携を支える役割が期待されているとともに、常磐道やJR常磐線も通っていて、県の観光の玄関口として豊かな環境資源を有している。石岡市を経由した延伸を目指して力を結集しましょう」と呼びかけました。

7月17日には、JR石岡駅前で「TXいしおか延伸フェスタ」と名付けた決起集会を開きました。

20220720s_1.jpg谷島市長は「市民が参加しやすい雰囲気のなかで延伸について考える機会をつくるため、フェスタを開催することにした。市民の思いを1つに集めて市内を通過する延伸の実現を前進させましょう」と意気込みを語りました。

会場には、ウサギと触れあったり、バルーンアートを楽しんだりできるコーナーもあって、大勢の親子連れが訪れていました。

20220720s_2.jpgつくばエクスプレスと常磐線の電車が並んで走る鉄道模型も置かれ、子どもたちが身を乗り出すようにして見ていました。

20220720s_3.jpg集会にあわせて駅や商業施設で延伸の実現を呼びかける街頭活動が行われ、通りかかった人たちに署名をお願いしていました。

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 10月17日、「TX石岡延伸推進協議会」が、市内を経由して空港に延伸することを茨城県に要望しました。谷島市長が横山征成副知事におよそ2万2000人分の署名と要望書を手渡しました。

要望書では「石岡市が有する特徴や強みを最大限発揮し、首都圏と茨城空港や県北・鹿行・県南各方面を結ぶことで茨城県全体を持続的かつ均衡的に発展させるためには石岡市を経由して空港へ延伸することが必要である」としています。

要望のあと、谷島市長は「 “茨城県のへそ”にあたる石岡市を経由すれば県全体が活性化するはずだ」として、石岡市が茨城県の真ん中に位置しているメリットを強調しました。

20221019s_1.jpg石岡市は延伸に向けた機運を高めようと、市内を経由した空港延伸をテーマにした絵画を市民などから募り、11月21日に応募作品のなかから優秀な作品を選びました。

20221219s_01.jpg「小学校中学年の部」では、行き先を知らせる表示板に「茨城空港」と記された電車の周りに、市の特産の柿や梨、それに地域の祭りに登場する幌獅子などを絵の具で鮮やかに描いた作品が最優秀賞に選ばれました。

20221219s_02.jpg審査のあと、谷島市長は「楽しい未来が表現されたみなさんの作品を見て、県全体の発展のために市内を経由した延伸をしてほしいと改めて思った」と話していました。

 

茨城空港経由・水戸方面への延伸

一方、水戸市が目指すのは、つくばから茨城空港を経由して、水戸までの延伸です。5月23日には、水戸市と石岡市、かすみがうら市、小美玉市、茨城町の5つの市と町の市長や町長たちが水戸市内のホテルに集まり、協議会の初めての会合が開かれました。

石岡市は独自の協議会に加え、この会にも加わっています。

20220630s_5.jpg会合で、会長を務める水戸市の高橋靖市長は「鉄道を1本通すことでまちづくりの選択肢が大きく広がる。関係する市・町で広域的に連携し、延伸に向けた機運を盛り上げたい」とあいさつしました。

20220826s_1.jpg8月24日、鉾田市が加わり7市町となった協議会が県庁を訪れました。水戸市の高橋靖市長が横山征成副知事に約9万3000人分の署名と、延伸を求める要望書を手渡しました。要望書では、「首都圏第3の空港である茨城空港を経由し、県都水戸までを結ぶことが、県全体を持続的かつ均衡的に発展させる上で極めて有効な手段である」としています。高橋市長は、要望書を読み上げたあと「特段のご配慮、よろしくお願いします」と念を押していました。

 

茨城空港方面への延伸

茨城空港方面への延伸を目指そうと空港周辺の土浦市・石岡市・つくば市・かすみがうら市・行方市・鉾田市・小美玉市の7市の議会は、4年前に期成同盟会を立ち上げました。

11月18日に議長らが横山征成副知事に要望書を手渡しました。

要望書では、コロナ禍前まで過去最高の利用者数を更新していた茨城空港のルートに延伸されれば県の発展の起爆剤になるとして新型コロナによる県内の地域経済の低迷を回復させるために不可欠だなどとしています。期成同盟会の会長を務める小美玉市議会の荒川一秀議長は、「陸と空を連携させることで沿線が活性化すれば最終的には茨城県全体の発展につながる。幅広い考え方で検討しながら茨城県を発展させていきたい」と話していました。

 

筑波山方面への延伸

県が示した4つの延伸先候補のうち、筑波山方面への延伸をめぐっては具体的な動きは見られず、つくば市は筑波山方面ではなく、東京駅への延伸を要望しています。

 

茨城県の動き

延伸を目指す自治体の動きが活発になっていることについて、大井川知事は6月23日の会見で「延伸については費用対効果や採算性などの調査を踏まえて専門家による検討委員会で決めていくもので、運動が活発だったから決まるというものではない」と述べ、冷静な対応を求めました。

20220630s_6.jpgそして「延伸はぜひ実現したいと思っている」としながらも、「延伸先を決めてもスタートラインにやっと立てたという程度で、関係者の合意形成など、乗り越えなければならない壁は非常に高い」という認識を示しています。

 

12月12日、延伸方面の絞り込みを検討する第三者委員会(委員長=筑波大学社会工学域・岡本直久教授)の初会合が開かれました。
会合のなかで県は、延伸方面を絞る際の判断基準を示しました。▼東京圏からの新たな人の流れの創出、▼つくばと水戸という2つの都市圏の交流拡大、▼自動車からの転換に向けた公共交通サービスのレベル向上、▼延伸を起爆剤とした茨城の未来のさらなる飛躍の4つです。

県は延伸方面それぞれの需要の予測や必要となる事業費を調べていて、第三者委員会はこの調査結果や4つの判断基準などに基づいて延伸先を1つに絞り込み、来年2月に大井川知事に提言書を提出する予定です。

県はその後、県民に広く意見を募るパブリックコメントを行い、3月下旬に延伸先を決定することにしています。

 

都内延伸に動きも

 東京都は11月25日、JR東京駅付近から江東区の東京ビッグサイト付近までのおよそ6キロを結ぶ新たな地下鉄の事業計画案を発表しました。そのなかで、現在、東京・秋葉原が始点となっているつくばエクスプレスとの接続を今後、検討すると明記しました。

 これについて大井川知事は、12月1日の記者会見で「都内での延伸については茨城県としても推進すべしという立場なので、期待を持って今後の流れを見ていきたい」と話していました。

そして、「茨城県内の延伸をしっかりとパッケージ化できるように、スタートラインに乗れるように準備を進めていきたい」と述べ、都内での延伸を県内での延伸にもつなげていきたいという考えを示しました。

 

これまでの動きはこちらから↓
"TX延伸の乱" しれつな争いの背景は
TXって本当に延伸するの!?

 

 

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