【手のしびれの原因・治し方】病気の症状と見分け方、受診のポイントを解説

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脳梗塞胸郭出口症候群手根管症候群しびれがある手・腕が痛い手・腕

手のしびれの原因とは?

長引く手のしびれ。実は、原因は様々です。手に異常があるせいかと思いきや、意外にも首の骨が変形して脊髄[せきずい]神経を圧迫する「変形性けい椎症」と診断される人が最も多かったり、他にも「手根管症候群」「胸郭(きょうかく)出口症候群」、命に関わる「脳梗塞[こうそく]」など原因は多岐にわたります。原因を明確にし、それに応じた治療をすることが重要です。

手根管症候群[しゅこんかんしょうこうぐん]を見分けるチェック

手根管症候群[しゅこんかんしょうこうぐん]を見分けるチェック

女性ホルモンの乱れや手の使いすぎによって起こる「手根管症候群」は、手首を通る「正中神経[せいちゅうしんけい]」が圧迫され、親指から薬指(の半分)にかけてしびれが起こります。自然に治る場合もありますが、悪化すると、シャツのボタンがかけられなくなるなどの細かい作業や、親指の筋肉がやせ細ってしまい、物がつかめなくなるなど、日常生活に支障が出る場合があります。その手根管症候群かどうかを自分でチェックする方法があります。

  1. 手の甲を胸の前で合わせて90度にする
  2. 30秒くらいそのままの状態を保つ
    →このとき親指と人差し指にしびれが強まる場合は手根管症候群の疑いがあります

脳の異常をチェック

脳の異常をチェック

手のしびれの原因の中には「脳梗塞」や「脳腫瘍[しゅよう]」など、脳に原因がある場合があります。
脳の異常は命に関わる場合もあるので注意が必要です。また、脳に異常がある場合は体の半身だけに症状が出る場合がほとんどです。
脳の異常と関係しているかどうかを自分でチェックする方法があります。

  1. 前に両腕を伸ばす
  2. 腕を肩の高さまで上げていく
  3. 上に手のひらを向けたままにする
  4. そのまま目を閉じて10秒数える
  5. 目を開けて水平を維持できていれば問題ありません
    →明らかに水平がとれてなかったり、片手が内側に回っていたりすると脳に異常がある場合があります。この場合には、医療機関を受診して下さい

手がしびれたときのチョイス

手のしびれには必ず原因があります。手のしびれが長引いたら、「神経内科」「脳神経外科」「整形外科」「総合診療科」などを受診することをオススメします。最近では「しびれ外来」という専門の外来も増えています。
しびれの原因を早期発見するには「どの指が」「どんなふうに」「いつ」しびれるのか、特徴をしっかり把握しメモをとるなどして、症状をできるだけ具体的に医師に伝えることが重要です。

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