放送研究と調査(月報) - 目次

各国の「放送界の動き」に関する情報を掲載しています。

放送界の動き

2007年11月

11.1ボクシング亀田問題 「遺憾に思う」とTBS井上社長

ボクシング世界戦で亀田大毅選手が反則行為で処分された問題で,TBSの井上弘社長が記者会見で「ルール違反で残念な試合になり遺憾に思う。視聴者からの意見や批判を真摯に受け止め,今後の番組作りに反映させたい」と述べた。亀田選手一家の試合中継はTBSが独占して行っていたが,放送内容に視聴者から批判が寄せられていた。

11.4ABU賞,NHK2番組に最優秀賞

テヘランで開催されたアジア太平洋放送連合(ABU)総会で,加盟放送機関の優れた番組を表彰するABU賞の発表が行われ,13部門のうち2部門でNHK 制作の番組が最優秀賞を受賞した。受賞したのは,テレビエンタテインメント番組部門の「冨田勲 仏法僧に捧げるシンフォニー」,テレビスポーツ番組部門の「荒川静香 金メダルへの道」の2番組。

11.8BSデジタル視聴可能世帯3,000万超える

NHK の発表によれば,2007年10月末現在のBSデジタル視聴可能世帯が3,036万となり,初めて3,000万を超えた。

11.12大阪市の補助金不正追及番組 BRC,毎日放送に表現の不適切を指摘

BRC は,毎日放送が報道番組「VOICE」で2006年11月20日に放送した内容に一部不適切な表現があったと指摘した。「VOICE」の報道に対し,部落解放同盟大阪府連の幹部らが名誉侵害だと訴えていた。BRCは,名誉侵害や放送倫理違反はなかったとしたが,センセーショナルに走り,一部不適切な表現があったと指摘した。

11.13NHK経営委,会長選任の初会合

NHK 経営委員会が,2008年1月24日に任期が切れる橋本元一会長の後任について,指名委員会の初会合を開いた。古森重隆委員長は年内にも決めたいとの意向を表明した。

11.14総務省受信料研究会,第1次報告書公表

総務省の「公平負担のための受信料体系の現状と課題に関する研究会」が第1次報告書をまとめ公表した。受信契約率の母数は「住民基本台帳」による世帯数とする,受信料体系の見直しにあたっては視聴者の意見を聞く,などが主な内容。

11.15受信料割引拡大など NHK,視聴者から意見募集

NHK が2008年度から受信料の割引制度の拡大などを導入する方針を決め,視聴者からの意見募集を開始した。受信料制度の改正でNHKが意見募集するのは初めて。

11.15民放キー局,営業利益軒並み減益

民放在京キー局5社の中間連結決算が出揃った。企業の広告費削減の影響を受け,5社とも営業利益が前年同期を下回った。

11.20デジタル番組の録画制限緩和 08年6月めどと放送界が表明

情報通信審議会の「デジタルコンテンツ流通促進検討委員会」で,放送関係委員がデジタルテレビ放送の番組録画制限を,2008年6月をめどに録画1回,複製9回に緩和する意向を表明した。

11.22超薄型有機ELテレビ販売開始

ソニーの超薄型・有機ELテレビ「XEL-1」の販売が一部の家電大型店で開始された。11型で一番薄い部分は3ミリという新形式のテレビ。

11.26有害情報のネット規制,検討会が初会合

総務省の「インターネット上の違法・有害情報への対応に関する検討会」が初会合を開いた。いわゆる「闇サイト」の規制や出会い系サイトなどへの青少年のアクセス制限などについて検討し,2008年3月に中間報告をまとめる。