【富山・被災地の声】氷見市姿地区 思い出ばかりの海を離れて
- 2024年03月13日
富山県氷見市の姿(すがた)地区では、1月1日の地震で多くの住宅が被害を受けました。
市が指定した避難所まで避難するのが難しい高齢者が多かったことなどから、地区の集会所を自主的な避難所にして、住民たちがお互いに協力しながら食事の準備などを行ってきました。
69世帯150人 小さな集落の「自主避難所」。
そこで2か月を過ごしながら、次の生活へ向かおうとする人々の日々に密着しました。
一生をふるさとで過ごす。
そう疑わなかった日々からの変化を迫られた人々は、葛藤の中で何を語ったのでしょうか。
※この記事では3/8(金)に放送した番組
『“つながりの村”を地震が襲った
〜氷見市姿地区の2か月〜』
の一部をご紹介します。
番組本編は、NHKプラスで見逃し配信をご覧いただけます。↓
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思い出がいっぱいの海
1月下旬。
たくさんの思い出が詰まったふるさとを離れる決断を下した人がいました。
この地区で生まれ育った富田右子(ゆうこ)さんです。
ちょうど、今きれいに見えてきた。空港があそこなんですよ。富山空港が。ちょうど旋回して、それが好きなの。私見ているの。
富田さんの自宅です。
大規模半壊の判定を受け、このままでは暮らすことができません。
被害を免れた納屋に、大切なものを持ってきていました。
(今、防波堤があるところは)浜だったんですよ。
夏休み前にこうやって(娘たちが)海に入ってたんですよ。かわいいですね。なつかしい。
富田さんが特にふるさとを思う一枚。
70年前、祖母と浜で撮った写真です。
亡くなるときに、「一生忘れないよ」って、「ありがとう」って言って亡くなられた。とっても好きなおばあちゃんでした。
ご先祖様が、こんな感じに大事に育ててくれたんですよ。本当に大事に大事に育ててくださったところを、処分して出ようっていう…
複雑な気持ちでいますね。
長年の友人とも別れが近づく
近所に住む50年来の友人が、心配して訪ねてきました。
この日、富田さんは、友人に姿地区を離れることを打ち明けました。
寂しいわ。だんだん人がおらんようになる。
「右子さん、頑張って一緒におろうね」
地区を離れると決めた、と富田さんが伝えたあとも、
友人は冗談めかして言っていました。
NHKプラスで見逃し配信中
番組本編は3/15(金) 午後7:57 までこちらのリンクからご覧いただけます。
↓
https://plus.nhk.jp/watch/st/160_g1_2024030843727/?cid=ighk-other-connect-02-last
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