富山百景 火渡り法要
小矢部 慈光院
- 2023年10月23日
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(令和5年10月17日撮影)
小矢部市の真言宗の寺院「慈光院」(じこういん)で行われたこの法要は、火で汚れを焼き払うために、およそ90年前から毎年行われています。
寺の境内に設けられた、高さ1メートルあまりの松の木とヒバの葉で組まれたやぐらに火をつけたあと、僧侶たちが願い事の書かれた木の板を投げ入れました。
そして、やぐらが燃え落ちた後に残った炭火を、長さ3メートル幅、1.2メートルほどに広げると、炭火のじゅうたんができあがりました。
この法要は誰でも参加可能で、地元の人や石川県から訪れた観光客など80人ほどが、“無病息災”や“家内安全”を願って、まだ煙がでている炭火のじゅうたんの上を、素足のまま緊張した表情でおそるおそる歩いて渡っていました。