ぶらり発見【琴平町】歌舞伎を存分に味わう!
- 2024年04月25日
2024年4月19日放送
今回巡ったのは「琴平町」。
5年ぶりに行われた「四国こんぴら歌舞伎大芝居」
「歌舞伎」に沸く町を存分に味わってきました!
スタートは、レトロな雰囲気が漂うJR琴平駅。
10分歩くと、琴平町を代表する観光名所「こんぴらさん」の参道です。
階段を少し登って山側の道に外れると見えてくるのが「旧金毘羅大芝居(金丸座)」。
天保6年に建てられた芝居小屋で、現存する中では国内最古!
国の重要文化財にも指定されています。
迎えてくれたのは、ボランティアガイド歴15年!
篠原忠彦(しのはら・ただひこ)さん。
早速、目に付いたのがこの入口!かなり狭いですよね~
これは「鼠木戸(ねずみきど)」という扉!
お金を払わずに入ってくるのを防ぐためだそう。
まずは、役者の気分を味わいます!
ここは「鳥屋(とや)」と言われる、役者が出番を待つ場所。
こんな風に小さなすき間から、お客さんをのぞくことができるんです!
実はこの先、花道につながっています。
篠原さんの歩いていく先に、舞台が!
花道にはいろいろな仕掛けが隠れていますよ~
そして、花道の途中に四角い切り込みを発見!
これは「スッポン」と呼ばれています。
スッポンが首を出すように、役者がこの穴からせりあがってくる演出で使われるのが由来。
主に幽霊や妖怪などが登場するシーンで使われます。
次に、天井部分(花道の真上)にある黒い金具。
「かけすじ」といって、役者が宙乗りでお客さんの頭上にいくというサプライズな演出の際に使われます。
さらに、舞台と花道の付け根にある箱のようなもの。
パカッと開く!「空井戸(からいど)」という仕掛けです。
井戸や池などに見立てて、豪快に飛び込んだり様々な演出に使用!
中は、舞台の下の「奈落」部分につながっています。
「空井戸」や「「スッポン」などの仕掛けを動かす場所。
いまでもこのように人力で動かしています。
この場所には、4本の柱があり1本の柱を各4人ずつで回しています。
この奈落の上がどうなっているかというと…
ここ!舞台です!!
廻り舞台といって、場面転換などに使われます。
地元の高校ならではのつながりも…。
「四国こんぴら歌舞伎大芝居」の千穐楽に行われるのが「餅つき」。
役者さんや地元の方々が三味線の演奏に合わせて餅つきするのが恒例行事。
そこで、三味線の演奏を披露しているのが…
琴平高校「郷土芸能同好会」のみなさん!
県内では、唯一の郷土芸能同好会です。
普段は、讃岐の民謡を組み合わせた演舞や演奏を校内の文化祭だけではなく、県外のイベントにも参加しています。
私が取材に行った日は、本番まであと10日。
三味線、太鼓、鐘の練習真っ只中!
息の合った演奏「こんぴら舟々」を披露してくれました♪
小学校以来の「旧金毘羅大芝居(金丸座)」でしたが、
大人になって行ってみると、新たな発見が沢山あり楽しかったです♪
学生さんたちの懸命に取り組む姿に刺激をもらいました~!
※掲載している情報は放送当時のものです。