ココに注意!子どもの新生活 『給食編』
- 2024年04月25日
『給食』のココに注意!
小学校の新一年生になり、給食を楽しみにしている子どもたちも多いと思います。
給食を食べる時にどのようなことに気をつけたらいいのか。
家で親ができること、教えられることを考えます。
漆原輝アナウンサーが取材しました。
給食は、のどに食べ物を詰まらせる事故がたびたび起きています。ことし2月、福岡県で小学生が給食のうずらの卵をのどに詰まらせ亡くなった事故もありました。
最新の統計では、平成26年からの6年間で6歳から12歳までの子どもが食べ物を誤えんして窒息し亡くなった事故が7件発生しています。
話を伺ったのは、子どもの安全に詳しい日本こどもの安全教育総合研究所の宮田美恵子理事長です。
誤えんになる対象のものを出さないとか、
食べないということで防ぐのではなく
むしろ、そういうリスクがあるということを
子どもにしっかり教えることが大事
どんな食材で事故が起きてきたのか?
宮田さんによると、注意する食材は、形が丸くて、つるんとしたものだといいます。
うずらの卵やミニトマト、ぶどう、一口大の丸いチーズなどです。
ほかにも柔らかいパンも口に詰め込んでしまうと危険です。
なぜうずらの卵だと誤えんになりやすいんだろう?
丸いチーズはどうしてなのかな?プチトマトはどうなんだろう?
じゃあどうやって安全に食べたらいいのかなっていうことをね、
子どもたちに教えていく、経験していくことが大事ですね。
小学1年生は、ちょうど乳歯から大人の歯に生え替わる時期です。前歯が4本くらいない時期もあります。食べ物をかみ切れず吸ってしまうと、そのままの形でのどの奥に吸い込んでしまう危険があります。子どもの歯の生え替わりにも注意を払ってみてください。
こどもを守るステップ①
「自分のペースで食べよう!」
どうすれば事故を防ぐことができるんでしょうか?
カギは「自分のペースで食べること」です。
小学生だからこそなのかなと思いますけど、
周りの子が早く食べて、もう終わりそうなのに、
自分が遅れているとやっぱり焦りますよね。
周りと合わせないといけないという意識は、
だんだん芽生えてきていますから。
そうなった時に遅い分早く食べなきゃって焦ってしまって、
やはり誤えんにつながることがある。
注意する食べ方はありますか?
子どもたちがやりがちなんですけど、
ちょっと競争して早く食べようという食べ方とか、
おかわりをしたいから早く食べようという食べ方は要注意です。
早く食べることで誤えん、窒息につながるということがあるんですね。
こどもを守るステップ②
「家で食べ方を教えよう!」
自分のペースで食べる習慣をつけるために
家で親ができることはなんでしょう?
食べるのが早い子には、ゆっくり何回噛んでみようって言ってみたり、
食べるのが遅い子には、
こうやって食材を切って食べやすくするんだよということを言ったりして、
子どものペースに合わせて調整するということをやってみるといいと思います。
これはお家で、お父さん、お母さんと考えてみてください。
こどもを守るステップ③
「道具の使い方を教えよう!」
スプーン、フォーク、お箸。
道具を、どの食材に、どう使うと良いのか、教えることも大切です。
この食材には、箸のほうが合っているよとか、
うずらの卵を食べるときには、
こうやって割って半分にして食べようとか、
どの道具がどの食材とマッチしているのかっていうのも、
子どもたちは、まだまだ経験が不足しています。
「きょうはこういう食材のメニューだよ、
こんなふうにすると食べやすいよね」と
焦らずに、家庭でひとつひとつ楽しみながら、
「でも僕はまだこれは使いにくいな」と子どもが話すなら、
「じゃあどうやったらいいのかな?」と、
一緒に考えてあげてはどうでしょうか。
コロナ禍が落ち着いて、机を並べて給食を食べるようになった学校も多いと思います。
友達と一緒に食べることが楽しくて、ついはしゃいでしまったり、早く食べる競争をしてしまう子どももいるでしょうから、家庭での声がけなど注意を促したいですね。