すくすくアイデア大賞2020、「ほっこり! 仲よし家族のアイデア」部門の4作品を紹介します。
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ママだっこ閉まっちゃう~!

青森県 田中さん より

3人きょうだいの末っ子は、遊びに夢中になると何度呼んでもなかなかママのところに来てくれません。お風呂のとき、トイレのとき、保育園のときなど、「行くよ」と呼んでも「ヤダ!まだ遊ぶ!」と言うので、お互いイライラしてしまいます。
そこでママは、子どもにすぐに来てもらうアイデアを考えました。

それが「ママだっこ閉まっちゃう~!」です。

子どもが来てくれないとき、両手を大きく広げて「ママだっこ閉まっちゃうよ」と呼びかけます。

「10・9・8…」とカウントダウンしながら、少しずつ手を閉じていきます。すると、いちもくさんに駆け寄ってきました。

見事にママのところまで来てくれるんです。お出かけで、なかなか帰りたがらないときにも大活躍します。
イライラせず、親子でハッピーになれちゃうアイデアでした。

審査員のコメント

ハグは親子の最高のコミュニケーションだと思います。私もよくハグをするんです。ギュっとしてしまうと離れられないですね。本当にすばらしいアイデアだと思います。
(田中史朗さん)

両手を180度まで大きく広げて、全開から始めていくママの動作がすごいですね。子どもたちも、これは飛び込みたくなるはずです。
(大日向雅美さん)


ほめ手でほめて~!

高知県 川村さん より

川村さんは、家事や子育てに追われて、ときどき自分ひとりだけが頑張っているような気持ちになることがあるといいます。

地域の子育てサロンの仲間たちの思いも同じでした。頑張っていることをたまには褒めて欲しいけど、自分からは「褒めて」と言いづらい。そんな気持ちを抱えていたんです。
そこで、保育士の先生と相談して、素直に「褒めて」と言えるアイデアを考えました。

それが「ほめ手でほめて~!」です。

まず、みんなで「ほめ手」を持ちます。

そして、ひとりずつ「仕事も家事も子育てもお疲れさまです。よくがんばってます」のように、みんなで褒めていきます。このとき「ほめ手」をパタパタさせたり、音を出したりします。
このアイテムがあれば、恥ずかしがらずに「褒めて」と意思表示ができるんです。褒めるほうも「ほめ手」を使えば、照れずに褒めることができます。

もちろん家庭でも使えます。
川村家では、その日の褒めてほしいことを自己申告。家族みんなで、お互いに褒め合っています。
素直に褒め合うことで、明日からの子育てもがんばれちゃうアイデアでした。

審査員のコメント

褒められるとうれしいですよね。私は、例えば家事が終わったときに、夫に「エッヘン」とポーズをとって、先にアピールしてしまいます。恩着せがましいけど、今のところのってくれていますよ。
(柳原可奈子さん)

大人でも褒められたらうれしいですよね。子どもの成長にとっても褒めることはとても大事なことだと思います。すごくいいアイデアだなと思いました。
(田中史朗さん)


痛くない! 新しい☆マスクの装着法

静岡県 岩本さん より

新型コロナウイルスの流行で、長女が通っているこども園ではマスクを付けるのがルールになりました。

でも、少し耳が小さめなこともあるのか、すぐにマスクが外れてしまいます。なんとか付けても「耳が痛い」と言います。
そこで、こども園の先生と一緒に試行錯誤して編み出したのが、このマスク装着法です。

用意するのはヘアゴムを2つだけ。

ヘアゴムを使って両耳の上で髪の毛を結んだら、マスクのひもを結び目のところに引っ掛けます。

簡単に付けることができました。
メガネをかけていても、すき間もなくぴったり装着できて、耳も痛くなりません。これで、登園もお出かけもひと安心です。
感染症の不安もアイデアで乗り切りたい、新しいマスクの装着法でした。

審査員のコメント

きちんとマスクができて、耳も痛くならないので、とてもいいと思いました。上のほうで付けるので、マスクもすき間なくピタっとなりそうですね。
(大日向雅美さん)


食事中、突然ですが!!クイズです!!

東京都 早川さん より

食事のときになかなか集中してくれない娘に、ママは困っていました。
そこで考えたのが、このアイデアです。

子どもが食事に飽きてきたら、ママは「テレン! 問題です」と言って、突然クイズを始めます。

「いま食べようとしているのは『かぼちゃ』ですが、10月のある行事で使われています。さてなんでしょう?」

ママは続けてヒントを出したり、おじいちゃんやおばあちゃんもクイズに参加して、子どもの興味を引きます。まわりの家族がわざと間違った答えを言うこともポイントです。
娘も参加して、手を上げて答えてくれました。

正解したら、すかさず答えの食材を「正解したので、どうぞ!」とすすめます。すると、ごほうび感覚で思わず食べてしまうんです。子どもが苦手なものでも、クイズにすることで食べてもらえます。

クイズで食事に意識を向けさせるアイデアでした。

審査員のコメント

食欲の中枢は頭にあるので、うれしいとき、楽しいときは食欲が増えるんです。そして、まわりの家族が間違っているのに私は正解できたという気持ちのとき、いっぺんに脳が食べるモードになるんですね。これはおもしろいアイデアだと思います。
(榊󠄀原洋一さん)

食事にこんな楽しいクイズが入るといいですね。例えば調理方法をクイズにすれば家庭科になるし、産地のクイズなら社会科にもなります。クイズという枠にするといろんな広がりがありそうですね。
(柳原可奈子さん)

※記事の内容や専門家の肩書などは放送当時のものです