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宇都宮市LRT開業当初の利用状況は ダイヤの乱れも その理由は

  • 2023年9月5日

宇都宮市と芳賀町を結ぶLRT=次世代型路面電車は、9月4日に開業から10日となりました。平日5日間の利用者数は、およそ1万2000人から1万3000人ほどで推移したということです。利用者数について運営会社は順調だとする一方、運賃の支払い方法をめぐってダイヤが乱れることもあったということです。利用者数の見込みとの比較や開業当初の課題などについてまとめました。

開業後 初の平日 朝の利用状況は

LRTの始発駅である「宇都宮駅東口」停留場では、開業後、初めての平日となった8月28日の午前7時半すぎ、会社員や高校生などが列を作り、電車の到着を待っていました。

平日の通勤・通学の時間帯はおよそ8分間隔で運行され、電車が到着すると乗客が次々と乗り込み、午前8時ごろまでは50席ある座席はほぼ満席でした。

開業当初の利用者数 見込みと比べると

LRTの運営会社「宇都宮ライトレール」によりますと、開業初日の土曜日は、午後3時からの運行にも関わらず、およそ1万人が利用し、翌日は1万9000人が乗車したということです。
このあと、平日5日間の利用者数は、通勤や通学を中心におよそ1万2000人から1万3000人ほどで推移したということです。

LRTの利用者数について、宇都宮市は1日あたり、平日は1万6300人あまり、休日は5600人あまりと見込んでいて、開業3年目までに市民に定着させたいとしています。

運行の遅れも 運賃支払い対応で

ただ、交通系ICカードによる運賃の支払い方法を理解していない乗客がいたり、現金で支払う人が多かったりしたときは、運転士が対応に追われて、最大でおよそ1時間ほど、ダイヤが乱れることもあったということです。

「宇都宮ライトレール」
「まずは順調な滑り出しだと感じているが、運行の遅れも発生しているので今後は運賃の支払い方法のPRに努めるなどして、定時運行に努めたい」

乗用車と接触する事故も 警察が調べ

一方、9月1日の正午前、LRTと乗用車が接触する事故がありました。けが人はいませんでしたが、LRTは一時、一部の区間で運転を見合わせました。事故の影響で、上り線が一部区間で最大45分間ほど運転を見合わせました。LRTの事故は開業後、初めてです。

LRTの運営会社によりますと、乗用車が軌道を横切ろうとした場所は右折が禁止されていて、警察が事故の詳しい原因を調べています。

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