1. NHK
  2. 首都圏ナビ
  3. もっとニュース
  4. 猛烈な暑さはいつまで 残暑はどうなる? 気象庁3か月予報は

猛烈な暑さはいつまで 残暑はどうなる? 気象庁3か月予報は

  • 2023年7月25日

各地で猛烈な暑さが続いています。暑さはしばらく続く見込みで、気象庁は北日本から西日本では、8月4日ごろにかけて気温の高い状態となり、猛暑日が予想されるとしています。暑さをもたらしている要因や今後の気温の見通しについてまとめました。

太平洋高気圧の張り出し強まる

今週(7月24日時点)は、太平洋高気圧の勢力が強まり晴れて猛烈な暑さが続く見込みです。この猛烈な暑さをもたらしているのが、日本付近を覆う太平洋高気圧です。

高気圧に覆われると、上空から乾燥した空気が吹きおろすため晴れて気温が上がりますが、気象庁によりますと、日本付近では7月23日あたりから太平洋高気圧の張り出しが強まっているということです。

気象庁は北日本から西日本では、8月4日ごろにかけて気温の高い状態となり、猛暑日が予想されるとしています。

台風5号 太平洋高気圧の勢力を強める要因

理由の1つがフィリピンの東の海上にある台風5号です。台風に流れ込む空気は暖かく湿っていて中心付近では強い上昇気流が起きますが上空にいくにつれて水分は雨になって抜け、乾燥した空気が残ります。
この空気が日本付近で下降し太平洋高気圧の勢力を強める要因になっているということです。

7月中旬の危険な暑さ 2つの高気圧の影響

7月中旬も各地で気温が上がり危険な暑さとなりましたが、このときは太平洋高気圧に加え上層に大陸からチベット高気圧と呼ばれるもう1つの高気圧が張り出し2つの高気圧の影響を受ける形となりました。

気象庁
「太平洋高気圧の張り出しは8月はじめごろまで続くとみられる。例年7月末から8月はじめにかけては年間を通しても気温が高く、今後も暑さが続くと予想されるため熱中症への警戒を続けてほしい」

熱中症対策の継続を

エアコンなどで室温を適切に調節し、のどが渇かなくてもこまめに水分を補給するほか、屋外で活動する際には無理をせず定期的に休憩をとるようにしてください。

「熱中症警戒アラート」は、気温や日ざしの強さのほか湿度も関わってくるため、気温が高くても発表されないことがありますが、気温の高い日は積極的に対策をとるようにしてください。

暑さの見通し 3か月予報では

気象庁は7月25日、8月から10月までの3か月の予報を発表しました。それによりますと、地球温暖化や、南米・ペルー沖の赤道付近の海面水温が平年より高くなる「エルニーニョ現象」の影響で全国的に暖かい空気に覆われやすく、気温が高くなる見込みです。

このうち、8月は、東日本と西日本、沖縄・奄美で平年より高く、北日本で平年並みか平年より高くなる見込みです。

9月は、西日本と沖縄・奄美で平年より高く、東日本で平年並みか平年より高くなるほか、北日本ではほぼ平年並みと予想されています。

10月は、全国的に平年より高くなり、厳しい残暑が続く見込みです。

気象庁異常気象情報センター楳田貴郁所長
「気温が高い時期が長く続く可能性があり、体調管理に気をつけてほしい。また例年、台風や秋雨の時期には災害につながる大雨になりやすいため最新の気象情報に注意してほしい」

ページトップに戻る