東京出身の池田太監督率いる「なでしこジャパン」。
オーストラリアとニュージーランドで行われているサッカー女子のワールドカップ、1次リーグを3連勝し、グループ1位で決勝トーナメントに進みました。
決勝トーナメント1回戦はノルウェーと対戦します。ノルウェーはどんなチームなのか?
東京出身の池田太監督率いる世界ランキング11位の「なでしこジャパン」は、1次リーグでザンビアとコスタリカに連勝して決勝トーナメント進出を決め、31日、1位通過をかけてニュージーランドの首都、ウェリントンで世界6位のスペインと対戦しました。
試合は前半12分。左サイドでボールを受けた遠藤純選手のパスに神奈川県出身の宮澤ひなた選手が抜け出し、落ち着いてシュートを決めて先制しました。
さらに29分。カウンターから宮澤選手のパスを受けた神奈川県出身の植木理子選手がシュートを決めると、40分にも自陣でボールを奪って素早い攻撃から宮澤選手がシュートを決め、強豪のスペインに4対0で快勝しました。
日本は1次リーグ3連勝で勝ち点を「9」に伸ばし、グループCの1位で決勝トーナメントに進みました。
試合後、「なでしこジャパン」の池田太監督は次のように話しています。
池田太 監督
「我々のやってきたことをしっかりと出していこう、ノックアウトステージにつながるようなゲームをしようと話していた。粘り強く守備をし、カウンターでうまくスペースを使えたのがよかった。選手たちはすばらしい集中力だった。粘ってこういう勝ち方ができたのは自信になると思う」
日本は決勝トーナメント1回戦で、グループAの2位で世界ランキング12位のノルウェーと対戦します。ノルウェーは、ワールドカップ9大会連続9回目の出場です。
1995年のスウェーデン大会で優勝を果たし、日本を含むワールドカップでの優勝を経験した4チームの1つです。
今大会は開幕戦で世界26位の開催国ニュージーランドと対戦し、大観衆が詰めかける中、シュートの正確さを欠いて0対1で敗れました。
2戦目は世界20位のスイスと対戦し、スイスの2倍以上の13本のシュートを打ちながらもキーパーの好セーブに阻まれて、この試合も得点を奪えず、0対0で引き分けました。
決勝トーナメント進出へグループAのすべてのチームに可能性が残された中、迎えた3戦目、世界46位のフィリピンとの対戦で攻撃陣が一気に躍動しました。
フォワードのソフィー・ロマンハウ選手のハットトリックなどで6対0で大勝し、同じ勝ち点4のニュージーランドを得失点差で上回って、大混戦のグループAを2位で通過しました。
攻撃の中心を担うのは背番号「10」、28歳のカロリーネ・グラハムハンセン選手です。
スペイン1部リーグのバルセロナに所属する世界屈指のフォワードで、ノルウェー代表としてコンスタントに得点やアシストを重ねてきました。創造性にあふれ、ゴール前での冷静なプレーには警戒が必要です。
また、3戦目でハットトリックを決めた背番号「22」、フォワードのソフィー・ロマンハウ選手も勢いに乗っています。角度のない難しい位置からダイレクトでシュートを決めるなどゴール前の巧みな動きに注意が必要です。
日本はノルウェーと過去9回対戦し、6勝3敗と勝ち越しています。
試合は、8月5日、日本時間の午後5時から行われ、NHKは総合テレビで中継し、NHKプラスでも配信します。