静岡県が生産量「日本一」!まぐろの缶詰「ツナ缶」の秘密!
- 2024年04月30日
今回のうまいらは、まぐろの缶詰「ツナ缶」。
静岡県内で生産されるツナ缶は全国シェア97%と日本一を誇ります。
生産現場を取材してきました!
ツナ缶が日本で最初に作られたのは昭和初期。
マグロの水揚げが盛んな焼津市だといわれています。
創業74年のツナ缶製造会社、社長の橋本貴史さんに案内してもらいました。
工場に入っていくと、マグロのいいかおり!
焼津で水揚げされた、ビンチョウマグロが材料です。
かつおや、キハダマグロと比べて身が白くて美しく、上品なうまみがあることから、ツナ缶には最適な材料だといいます。
2時間半から3時間蒸し上げ、一晩冷まします。蒸す時間をのばしてしまうと、うまみのドリップが逃げてしまいます。一方で柔らかいと、魚がボロボロ割れてしまうそう。
最適な温度、最適な時間で蒸し上げるのがポイントです!
中骨をとりながら、4つに分ける作業を見ていたところで…驚いたことが!
手作業でやっているんです!!
創業70年以上ですが、昔から手作業。ずっと変わらない作り方で、こだわりです!
手作業で、骨、皮、血合いを取り除いているのは、「安心安全」のためだけではなく、ビンチョウマグロの特徴である、「身の白さ・上品なうまみ」を際立てるためです。
みなさん、一匹のマグロのうち、ツナ缶になる部分は何パーセントだと思いますか?
答えは・・・3割程度。
結構少ないことに驚きました!!
骨や皮などツナ缶で使わない部分は、肥料や飼料の原料になります。捨てるところはないのだそう。
まぐろをフレーク状にして、缶に入れます。
重量が適正でないものは、手で調整。ここも手作業なんですね。
続いて、液体を2種類注ぎ入れます。
手前が調味液:利尻昆布、ホタテ、鰹節、3種類のエキスを混ぜたもの。
奥が綿実油:ワタの種子からとれる油で、コクとまろやかな味わいがあり、マグロをしっとりと美味しく仕上げます。
ツナ缶の油も、料理に活用するのがおすすめ!
フタをして密封。
さらに、「レトルト殺菌機」で、115度の蒸気で加熱し、缶詰の中まで殺菌します。
これで常温で3年間の賞味期限になるんです。
製造したあと2週間経過したものが出荷されます。2週間たたないと、本来の風味や色が出ないそうです。
缶をあけるとマグロのいい香り。
しっとりとしていて、マグロの風味がしっかりと感じられます。
橋本さんは、シンプルにごはんにのせて食べるのが一番好きなんだそうです!
ツナ缶本来のうまみ・食感を、楽しんで頂きたいと思います!
5月2日の放送で、ツナ缶を使った簡単・絶品レシピを紹介する予定です!
★放送動画はこちら★(期間限定で公開)