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静岡 沼津 排水ポンプ故障で被害拡大か 記録的大雨による浸水

  • 2023年06月12日

6月初めの記録的な大雨で大規模な浸水の被害が出た静岡県沼津市。市が管理する排水機場のポンプが故障したことで、被害が拡大したとみられることがわかりました。

水路の水 川に流すポンプが突然停止

白滝排水機場と仮設されたポンプ

沼津市によると、故障が確認されたのは、大岡地区にあり市が管理している白滝排水機場のポンプです。この排水機場は狩野川の水位が川に流れ込む水路よりも高くなった時に稼働します。水路の中に水が溜まらないよう、ポンプを使って強制的に川に流す仕組みです。

今回の大雨では、6月2日の午後5時前にポンプが稼働し始めましたが、およそ30分後に突然、停止したということです。

1階のリハビリ施設が浸水被害を受けた「きせがわ病院」

その後、水路から水があふれ出して、道路が冠水したり、周辺の病院や住宅などおよそ30棟が浸水したりする被害が出ました。市はポンプの故障が被害の拡大につながったとみて、原因の究明を進めています。

きせがわ病院 塩田美佐代看護局長
私たちは医療に影響が出ないよう力を尽くすので、 行政には原因を突き詰めた上で対処を進めてほしい。

整備や点検 徹底を

市によると、故障したポンプは2008年に設置され、毎月行っている点検では異常はなかったということです。市は、排水機場に仮設のポンプを設置して今後の大雨に備える一方、できるかぎり早い時期に故障したポンプを復旧させたいとしています。

沼津市河川課 疋田次克課長
ポンプの停止によって被害が拡大したことは、重大なことと受け止めている。市内のほかの排水機場も整備や点検をしっかり行い、同じようなことが起こらないようにしたい。

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