NHK 静岡 防災 命を守る「呼びかけ」台風・災害 三上弥アナ
- 2023年06月07日
三上弥 NHK「現場のことば」第49回
日ごろから 「みんな」1人ひとりが
自然災害に備えて 命を守る
線状降水帯
発生まれな大雨
令和5年6月2日(金)から3日(土)にかけて、静岡県では線状降水帯が相次いで発生し、24時間に降った雨の量が、12の観測地点で観測史上最も多くなりました。
東海地方では、3日(土)午前3時までの24時間雨量が浜松市や愛知県豊橋市を含む静岡県西部や愛知県東部を中心に「100年に1度よりも頻度が低い」まれな大雨となっていたことが、「防災科学技術研究所」の分析で分かっています(6月5日「NHKニュース」)。
防災・減災報道
NHK静岡放送局では、2日(金)午前10時台のラジオから大雨に対する特設ニュースの放送を始め、翌日まで定時の放送枠に加えて、テレビとラジオで防災・減災を意識した放送を続けました。
特に、ラジオでは、各種避難情報や土砂災害警戒情報、気象警報といった速報を含め、70回余り伝えています。
命を守る“防災の呼びかけ”
線状降水帯や豪雨、被害、交通機関の影響といった情報をニュースとして伝えることに加え、「命を守る“防災の呼びかけ”」も実施しました。
テレビ、ラジオ、Twitterなどで伝えた防災・減災の情報は皆さんのもとにしっかり届いたでしょうか。
“自分自身で”命を守る
緊急地震速報・地震発生の記事でも触れたように、防災・減災は1人ひとりが自分自身のこととして行動することが大切です。自然の猛威が襲った時、どこにいるか、「猛威」の規模がどうかも、それぞれの人の置かれた状況によって異なります。
現在の科学的知見では、研究者や行政機関などの「専門家」が、発生日時と場所を具体的に予測することはできません。
このため、日ごろお伝えしている「命を守る“防災の呼びかけ”」を含む防災・減災情報などをもとに、いざという時の行動を自分自身が理解して、実際の避難にいかすことが肝要です。
自然災害に対する
日ごろの備え
梅雨に入ってまもない時期に記録的な雨量を観測した大雨もふまえて、ぜひ、日ごろの備えや呼びかけ内容の確認を進めましょう。
個人個人や家族のレベル、自治体を含む行政機関、企業、病院、学校など、さまざまなレベルでの確認が考えられます。
NHKのウェブサイトでは、役立つコンテンツを公開しているので、ぜひご活用ください。
「みんな」1人ひとりが自然災害から身の安全を確保して、命を守る行動に結び付けましょう。
<報告> NHKアナウンサー 三上 弥