谷国家公安委員長「暴力行為は断じて許されない」

和歌山市の漁港で選挙の応援に訪れていた岸田総理大臣に向かって爆発物が投げ込まれた事件を受け、谷国家公安委員長は18日、「選挙は民主主義の根幹をなすもので、今回の暴力行為は断じて許されるものではない。強い憤りを感じる」と述べました。

安倍元総理大臣の銃撃事件で要人警護の運用を抜本的に見直した中で事件が起きたことについては「結果として事件が発生したことを受け、事案を徹底解明するとともに警護について不断の見直しを図って参りたい。全国警察に対し警察官の配置の増強、不審者への積極的な職務質問、所持品検査など警備の強化を指示した」と述べました。

選挙演説の会場での要人警護の難しさについては「去年の事件以降、警護については政党や候補者などと事前にすりあわせを行っている。選挙を戦う立場としては1人でも多くの方に訴えたい、より身近に触れ合いたいという思いがあり兼ね合いがなかなか難しいが、陣営側と話し合い納得のうえで行うようにしている」と述べ、警察と政党などが意思疎通を図り警護・警備を進めていく考えを示しました。

松本総務相「選挙での暴力行為許されず 円滑な運営に万全」

和歌山市の漁港で選挙の応援に訪れていた岸田総理大臣に向かって爆発物が投げ込まれた事件について、松本総務大臣は、18日、選挙での暴力行為は許されないとしたうえで、円滑な選挙の運営に万全を期す考えを示しました。

この中で、松本総務大臣は、今回の事件について「民主主義の根幹をなす選挙で、今回のような暴力行為は断じて許されないものだ」と非難しました。

そのうえで「有権者の声を選挙を通じて示していただくことは大切で、関係者には対策を改めて確認してもらい、円滑に選挙が運営されるように努めていきたい」と述べました。