米軍ヘリ窓落下事故5年 校長「あってはいけない事故」

沖縄県宜野湾市の小学校にアメリカ軍普天間基地の大型ヘリコプターの窓が落下した事故から5年となる13日、学校で全校集会が開かれ、児童たちが学校周辺を軍用機が飛行する現状について考えました。

5年前の12月13日、普天間基地に隣接する宜野湾市の普天間第二小学校のグラウンドにアメリカ軍の大型ヘリコプターから重さおよそ8キロの窓が落下しました。

事故から5年となる13日、児童およそ570人が参加して全校集会が開かれ、落下物などを想定した避難訓練が行われている様子や、普天間基地を離着陸するさまざまな軍用機が学校周辺を飛行する現状が動画で紹介されました。

そして、事故当時、この学校の教頭だった大村朝永校長(58)が「もし誰か亡くなっていたらと考えるととても恐ろしいです。当時の子どもたちは混乱していたと思います」と児童たちに語りました。

集会のあと、大村校長は「あってはいけない事故だった。事故があったことをこれからの学びに生かして、どうすればいいのか考えきれる子どもに育ってほしい」と話していました。

沖縄はことし本土復帰50年の節目を迎えましたが、沖縄には今も在日アメリカ軍専用施設のおよそ7割が集中していて、基地負担をどう軽減していくかが大きな課題となっています。