来の青写真を」王外相
首相訪中で協議

外務省の秋葉事務次官が29日、中国の王毅外相と北京で会談し、安倍総理大臣の年内の中国訪問に向けて協議したということで、具体的な日程調整などを行ったとみられます。

外務省の秋葉事務次官は、29日、中国の北京を訪れ、副首相級の国務委員をかねる王毅外相と会談しました。

秋葉次官によりますと、双方は現在の関係改善の流れを維持し、日中関係を発展させることで一致したほか、安倍総理大臣の年内の中国訪問に向けても協議を行ったということです。

日本の政府内には、日中平和友好条約が発効して40年となる、ことし10月23日にあわせて、安倍総理大臣が中国を訪問するのが望ましいという意見もあり、具体的な日程のほか、首脳会談で取り上げるテーマについて調整が進められたものとみられます。

また、中国外務省によりますと、会談で王外相は「双方はこれまでの経験や教訓を総括し、安定的に発展する未来の青写真を描くことができる」と述べ、関係の強化に意欲を示したということです。

このほか秋葉次官は、楽玉成外務次官とも夕食を交えて3時間余りにわたって会談し、日中の第3国での経済協力や北朝鮮の非核化をめぐる問題など幅広い分野について協議を続けていくことで一致しました。