クロマグロ会議 大型マグロ
15%増で合意

29日まで開かれた太平洋のクロマグロに関する国際会議で、漁獲量の上限を引き上げることで合意したことについて、野上農林水産大臣は「一定の前進と受け止めている」と述べ、正式決定に向けて関係する国や地域への働きかけを続ける考えを示しました。

29日まで開かれた太平洋のクロマグロの資源管理を話し合う国際会議で、日本の近海を含む中西部について、
▽小型のマグロは今の漁獲量の上限を維持する一方、
▽大型のマグロについては、上限を一律15%増やすことで合意しました。

これについて野上農林水産大臣は、閣議のあとにオンラインで開いた記者会見で「小型のマグロの増枠についてコンセンサスが得られなかったことは残念だが、大型のマグロの増枠について、初めてコンセンサスが得られたことは一定の前進と受け止めている」と述べ、漁獲量の上限の引き上げを求める日本の提案に一定の理解が得られたことを評価しました。

ただ、正式に決定されるためには、ことし12月にかけて行われる3つの会議で今回の合意内容が維持される必要があり、野上大臣は「関係する国や地域に対して引き続き働きかけていく」と述べました。