パレスチナ外相と電話会談
停戦の持続求める 茂木外相

茂木外務大臣はパレスチナ暫定自治政府のマリキ外相と電話で会談し、イスラエルとパレスチナの武装勢力との間の停戦が持続するよう求めるとともに、ガザ地区の復興支援などに積極的な役割を果たす考えを伝えました。

イスラエルと、パレスチナのガザ地区を実効支配するイスラム原理主義組織ハマスとの間で停戦が実現したことを受け、茂木外務大臣はパレスチナ暫定自治政府のマリキ外相と午後4時からおよそ20分間、電話で会談しました。

この中で茂木大臣は、停戦の実現を歓迎したうえで「双方の民間人に多数の死傷者が出たことは心痛む事態だ」と述べ、停戦が持続するよう緊張緩和に向けた取り組みを求めました。

また、ガザ地区の復興支援などに積極的な役割を果たしていく考えを伝えるとともに、イスラエルとパレスチナの共存共栄に向けて日本が中心となって進める経済プロジェクト「平和と繁栄の回廊」構想などを通じて当事者間の信頼醸成に取り組む考えを示しました。

これに対しマリキ外相は日本側の支援に謝意を伝えたうえで、停戦の維持を含め、中東の平和と安定の実現に向けて最大限努力していく考えを示しました。

茂木大臣は26日夜、イスラエルのアシュケナジー外相とも電話で会談し、停戦が持続するよう、引き続き緊張緩和のための取り組みを求めています。