ノーベル平和賞のWFPに
日本政府が3億円拠出

ことしのノーベル平和賞に選ばれたWFP=世界食糧計画が、中東のパレスチナで行う食糧支援に日本政府が3億円を拠出することになり、現地で署名式が行われました。

ヨルダン川西岸のラマラで20日行われた署名式には、「対パレスチナ日本政府代表事務所」の馬越正之所長と「WFPパレスチナ事務所」のカーニー代表が出席し、そろって合意文書に署名しました。

ことしのノーベル平和賞に選ばれたWFPは、パレスチナでおよそ35万人の食糧支援を行っていて、今回、日本が拠出するうちの2億円分は食べ物の引換券に充てられ、残る1億円分は日本製の缶詰の購入に充てられ無料で配られるということです。

馬越所長は「困窮する人たちに食料を配ることで彼らの生活を支えることができる。新型コロナウイルスの影響で厳しい状況だが、今後も継続的に支援していきたい」と話していました。

また、カーニー代表は「平和を維持するためには食糧の供給が必要だ。日本の支援はWFPの活動に欠かせず、支援によって人々はあすにつながる食糧を得ることができる」と述べ、感謝の意を示しました。