「広島の事情だとわい小化
せず共通課題として」岸田氏

参議院広島選挙区の再選挙での敗北について、自民党の県連会長を務める岸田前政務調査会長は「想定を超える厳しさで、地域事情にわい小化すべきではない」と述べ、次の衆議院選挙に向けて、党の信頼回復のための提言をまとめる考えを示しました。

岸田氏は派閥の会合で、参議院広島選挙区の再選挙での敗北を陳謝し「想定を超える厳しさを感じた。河井元法務大臣夫妻の事件の影響も大きかったが、それ以外にも政治とカネの問題が報じられ、党に対する厳しい見方がされるようになった」と述べました。

そのうえで「今回の結果を広島の地域事情だと、わい小化せず、全国共通の課題として受け止めなければならない」と指摘し、次の衆議院選挙に向けて、党の信頼回復のための提言をまとめる考えを示しました。

一方、岸田氏は会合のあと記者団に、みずからが意欲を示す総裁選挙への対応について「思いは変わっていない。チャンスがあれば挑戦したいが、いまは新型コロナウイルスとの戦いであり、政権を支えて国民の命や暮らしのために努力する立場だ」と述べました。