国政選挙全敗受け 政府与党
会談 立て直しへ連携を確認

25日に行われた衆参3つの国政選挙で自民党が全敗したことを受けて、政府・与党の幹部が会談し、7月の東京都議会議員選挙や秋までに行われる衆議院選挙に向けて体制の立て直しを図るため、自民・公明両党で緊密に連携していくことを確認しました。

国会内で開かれた政府与党協議会には、自民・公明両党の幹事長や、政府側から加藤官房長官らが出席しました。

この中で、自民党の二階幹事長は、25日に行われた衆参3つの国政選挙で自民党が全敗したことについて「残念な結果だった。謙虚に受け止め今後に備えていきたい」と述べました。

また、公明党の石井幹事長は「7月の東京都議会議員選挙や、衆議院選挙に向けて連携していきたい」と述べ、体制の立て直しを図るため、両党が緊密に連携していくことを確認しました。

一方、加藤官房長官は、新型コロナウイルスのワクチン接種について、菅総理大臣が高齢者向けの接種を7月末までを念頭に念頭に終えられるよう取り組む考えを示したことや、東京と大阪に大規模な接種会場を開設することなどを説明しました。

自民 世耕参院幹事長「広島の敗北 重く受け止める」

自民党の世耕参議院幹事長は、記者会見で「それぞれの選挙区に特有の事情があり、厳しい結果につながったが、政権全体を見れば、世論調査で支持率に大きな変動がない状況なので、ダイレクトに影響はないだろう」と述べました。

一方、参議院広島選挙区の再選挙で自民党が敗れたことについては、「重く受け止めなければならない。政治とカネの問題で、十分な説明責任が果たされていないとか、再発防止の措置が見えないと受け止められたのが結果につながったのではないか。有権者の声に耳を傾け、今後の党改革などに生かさなければならない」と述べました。