小池都知事「大型連休中は
徹底してステイホームを」

東京都の小池知事は記者会見を開き、今の状況が続くと感染爆発に至るおそれがあるという懸念を示したうえで、大型連休中は自宅で過ごすことを徹底し、都と県の境をまたぐ移動を控えるよう重ねて呼びかけました。

この中で小池知事は、都内では感染力が強い変異ウイルスが広がり、繁華街などでの人の流れを十分に抑えられていないとして「このままの状況がずっと続くと、大型連休の期間を過ぎてもなお感染者数の増加が続くことになり、結局、感染爆発のタイミングを迎えるかもしれない」と述べ、懸念を示しました。

そして「ここで一気に人と人との接触や人の流れを抑えることが不可欠だ」と述べました。

そのうえで小池知事は、29日からの大型連休は感染を抑え込むための分岐点になるとして、「去年もお願いしたが、残念ながら徹底して『ステイホーム』をしていただきたい。旅行や帰省も中止または延期でお願いしたい。『東京から出ないでください』『東京にも来ないでください』」と重ねて呼びかけました。

また、小池知事は「今は特に若者の人の流れを抑えられていないことが懸念のポイントだ。変異ウイルスは若者でも重症化する」と述べ、若い世代に注意を呼びかけました。

一方、変異ウイルスにほぼ入れ替わった場合、2週間後には新規陽性者が1742人、入院患者が4450人になるなどとした専門家の推計について、小池知事は「大型連休をどう過ごすかによって、そういう悪夢のシナリオにもなっていく」と述べ、対策の徹底を強く呼びかけました。