接待報道について“倫理規程
違反 認められず”文科相

萩生田文部科学大臣は、文部科学省の前副大臣と事務次官が過去に宮崎県の学校法人から会食の接待を受けていたなどと報道されたことについて、事実確認を行った結果、前副大臣が費用を負担していたことなどから、国家公務員の倫理規程に違反したとは認められなかったと説明しました。

先月、共産党の機関紙「しんぶん赤旗」は、平成27年11月と平成29年11月に前文部科学副大臣の亀岡偉民衆議院議員と当時官房長だった藤原事務次官が、宮崎県の学校法人「豊栄学園」の理事長らから会食の接待を受け、この学校法人が経営する学校に文部科学省からの補助金が決定されていたと報道しました。

これについて萩生田文部科学大臣は閣議のあとの記者会見で「文部科学省が事実確認を行った結果、報道にあるような、藤原次官が学校法人から供応接待を受けた事実はなく、国家公務員の倫理規程に違反しているとは認められなかった」と説明しました。

そのうえで、確認された事実として、藤原次官はいずれの会合も議員から急きょ電話で呼び出されたもので議員以外の参加者をあらかじめ承知していなかったこと、藤原次官の会食の費用は議員が負担していたことなどをあげました。

また、学校法人に交付された補助金などについては「法令に基づき適切に対応されており、報道にあるような行政がゆがめられたとの事実は認められなかった」と説明しました。

萩生田大臣は「文部科学省としては、今後とも行政の公平さに疑念を抱かれないよう、引き続き国家公務員倫理法等の趣旨の徹底を図っていくことが重要と考えている」と述べました。