空自基地から流出の消火剤に
有機フッ素化合物で陳謝

ことし2月、沖縄県の航空自衛隊那覇基地から流出した消火剤に、有機フッ素化合物が含まれていたことについて、岸防衛大臣は「大変申し訳ない」と陳謝したうえで、住民の不安の払拭(ふっしょく)に努めていく考えを示しました。

ことし2月、航空自衛隊那覇基地の消火配管から消火剤が流出し、数百メートル離れた基地の外にも流出しました。

自衛隊は、当初、PFOSやPFOAと呼ばれる有機フッ素化合物は含まれていないとしていました。

しかし、外部からの指摘を受けたため、消火剤の分析などを進めた結果、今月になって基地内の水路のほか、基地の外の土壌からもPFOSとPFOAが検出されたことを明らかにし、流出前に消火剤を有機フッ素化合物が含まれるものから含まれないものに替えていたものの、消火剤が通る配管などを洗い流していなかったため、残っていたものが流出したと説明しています。

これについて岸防衛大臣は閣議のあと、記者団に対し「住民に、ご心配やご迷惑をおかけしたことについて、大変申し訳なく思っている。丁寧にお答えをして、不安や心配の払拭に努めていきたい」と陳謝しました。

また、記者団から結果の公表に時間がかかったのではないかと問われたのに対し「単にPFOSが含まれているか否かだけではなく、どういった経緯でPFOSが含有したのか原因を精査する必要があった」と釈明しました。