柏崎刈羽原発のテロ対策不備
「10年前の教訓忘れるな」

東京電力・柏崎刈羽原子力発電所でテロリストなどを検知する複数の設備が壊れ、対策が十分、機能していなかった問題で、原子力防災を担当する小泉環境大臣は記者会見で、「10年前の事故の教訓を忘れてはならない。安全対策や住民の信頼が確立できなければ、一般論として、そういった組織に未来はない」と述べました。

新潟県にある柏崎刈羽原子力発電所では、テロリストなどの不正な侵入者を検知する複数の設備が壊れ、代替措置としてとった対策も十分機能していなかったことが明らかになり、原子力規制委員会は核物質防護に関わる4段階評価の中で最も深刻なレベルに当たるとする評価をまとめています。

これについて、原子力防災を担当する小泉環境大臣は19日の閣議のあとの記者会見で「10年前の福島の事故の教訓を忘れてはならない。問われているのは東京電力だ」としたうえで、「あれだけの事故があり、いまも多くの人が避難しているにもかかわらずテロ対策や安全対策、それに地域住民の信頼が確立できなければ、一般論として、そういった組織に未来はないと思う」と述べました。