柏崎刈羽原発 未完了の
安全対策工事判明 4例目

新潟県にある柏崎刈羽原子力発電所7号機の安全対策工事について、東京電力は新たに、「廃棄物処理建屋」と呼ばれる施設の火災防護工事が終わっていなかったと発表しました。ことし1月に完了したと発表していた7号機の安全対策で未完了の工事が見つかったのはこれで4例目で、東京電力がさらに調べています。

工事が終わっていなかったことが新たに分かったのは、柏崎刈羽原発の6号機と7号機の共有施設で、放射性物質を含む廃液などを処理する設備がある「廃棄物処理建屋」の火災防護工事です。

建屋の地下3階には、配管が壁を貫通している部分があり、この部分では、国の規制基準に基づき、火災が燃え広がらないようにする工事が新たに必要となっていました。

しかし東京電力によりますと、社内の担当部署の間で工事が必要となったことがうまく共有できていなかったとみられるということです。

東京電力が再稼働を目指す7号機の安全対策をめぐっては、ことし1月に工事が終わったと発表されたあと、原子炉の冷却装置に関係する止水工事の一部などで実際には工事が終わっていなかったことがわかり、今回で4例目です。

東京電力は「地域のみなさまにご心配をおかけしていることをお詫び申し上げます。引き続き未完了の安全対策工事の有無を確認する総点検を実施し、点検状況については改めてお知らせ致します」としています。