「NTT接待は贈収賄疑い」
市民団体が刑事告発

総務省の谷脇総務審議官らがNTTの社長らから国家公務員の倫理規程に違反する接待を受けていた問題で8日、市民団体が「接待は贈収賄に当たる疑いがある」として谷脇氏やNTTの社長ら8人に対する告発状を東京地方検察庁に提出しました。

総務省の谷脇総務審議官と巻口国際戦略局長はNTTの澤田純社長らから、国家公務員の倫理規程に違反する接待を受けていたことが明らかになり、谷脇氏は8日、事実上、更迭されました。

総務省の中間報告によりますと、谷脇氏は3件、合わせて10万円余りの接待を受け、去年7月の会食には当時外務省の外務審議官だった金杉インドネシア大使も同席していたということです。

また巻口氏は去年6月に4万円余りの接待を受け、当時総務審議官だった山田前内閣広報官も同席していたということです。

この問題について市民団体は8日「接待は贈収賄に当たる疑いがある」として、接待を受けた谷脇氏ら4人と澤田社長らNTT側の4人の合わせて8人の告発状を東京地方検察庁に提出しました。

谷脇氏は、衛星放送関連会社「東北新社」に勤める菅総理大臣の長男らからも、違法な接待を受けたとして先月、減給の懲戒処分を受けています。

会見した市民団体の岩田薫共同代表は「接待は便宜を期待して行われたものだと思う。検察にはしっかり調べてほしい」と述べました。