山田内閣広報官辞職「大変
申し訳なく思う」首相

山田真貴子内閣広報官が辞職したことについて、菅総理大臣は、総理大臣官邸で、記者団に対し「国会をはじめ、ご迷惑をおかけしたことを大変申し訳なく思う」と陳謝したうえで、できるだけ早く後任を決める考えを示しました。

この中で、菅総理大臣は「国会審議の極めて重要な時期に内閣広報官が職を辞す事態に至り、国会をはじめ皆様方にご迷惑をおかけしたことを大変申し訳なく思う。後任については、現在検討中で、業務に支障を来さないように、できるかぎり早く決定したい」と述べました。

そのうえで、記者団が、山田氏を任命した責任について質問したのに対し「山田氏は、行政経験が豊かで、安倍前総理大臣の秘書官もしていた。そういう意味で期待して任命した。このような形で辞任することは大変残念に思う」と述べました。

そして、山田氏を、女性では初めての内閣広報官に起用したことに関連し「女性のきめ細かさや、日本の官僚で女性の数も非常に少ないこと、それに、行政にもたけていることを期待して登用した」と述べました。

一方、記者団が「一連の問題では対応が後手後手だという批判もあるが」と質問したのに対し、菅総理大臣は「私はそのようには思っていない」と述べました。

また、記者団から「菅総理大臣が総務大臣だったときに長男を秘書官に任命したことが問題の端緒だったのではないか」と問われたのに対し「長男とは、就職や会社のことで話したことはなかった。事実はそのようなことだと思っている」と述べました。