“過去最少”出生数
「ことしさらに減少も」

去年1年間に生まれた子どもの数が、過去最少を更新したことについて、坂本一億総活躍担当大臣は、結婚の件数が減少したことを踏まえ「ことしの出生数は、さらに減少するのではないか」と述べ、少子化対策に全力を尽くす考えを示しました。

厚生労働省が公表した速報値によりますと、去年生まれた子どもの数「出生数」は87万2683人で、明治32年に統計を取り始めてからの過去最少を更新しました。

また、結婚の件数は、おととしからの減少率が12.7%で、昭和25年以来の大幅な減少となっています。

少子化対策を担当する坂本一億総活躍担当大臣は、衆議院内閣委員会で「深刻に受け止めている。婚姻率が減少しており、ことしの出生数はさらに減少するのではないか」と述べました。

そのうえで、坂本大臣は「全力で少子化対策をやっていかなければいけない一方で、一定の時間を要することもある」と述べ、結婚や妊娠、出産、子育てといった、それぞれの段階に応じた総合的な対応策を継続的に講じ、少子化対策に全力を尽くす考えを示しました。