島根知事 国にコロナ対応
強化求め要望書提出の考え

17日、政府や東京都が新型コロナウイルスの感染拡大を抑え込めていない中で、東京オリンピックと聖火リレーを行うべきでないと述べた島根県の丸山知事は、19日改めて同様の考えを示したうえで、国に対し、感染を抑え込むための対応の強化などを求める要望書を提出する考えを明らかにしました。

島根県の丸山知事は、19日、定例の会見で感染拡大を抑え込めていない状況のままでは東京オリンピックを開催すべきでなく、島根県内で行われる聖火リレーを中止せざるをえないという考えを改めて示しました。

そのうえで、17日の聖火リレーの発言について、賛否を含め多くの意見が寄せられているとして「反響の大きさは予想以上だ。当然、賛否が分かれるものなので、真摯(しんし)に受け止め今後の対応に生かしたい」と述べました。

また、7日、東京都の小池知事が「東京都としてはしっかり対応している」と述べたことについて、「第3波で起きたことはしっかり対応した結果だと受け止めたが、医療にたどり着けずに亡くなる方がある程度いても仕方ないという認識だとすると相当深刻だ」と批判し、「オリンピックという平和の祭典で感染が広がることは許されないと思う」と述べました。

そして、感染が比較的落ち着いている島根県でも、事業者が置かれている状況は非常に厳しいとして、国に対し、感染を抑え込むための対応の強化や、感染が落ち着いている地域の飲食店などへの追加支援を求める要望書を提出する考えを明らかにしました。